研究課題/領域番号 |
20K13920
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
江田 英里香 神戸学院大学, 現代社会学部, 教授 (80434421)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | カンボジア / 就学前教育 / 基礎教育 / 保護者の意識 / 保護者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、特に農村地で実施されているコミュニティプレスクールと在宅プログラムがカンボジアの乳幼児の保護者にどの様に受け入れられており、その後の教育に対してどの程度積極的に関与しようとしているのかということを明らかにし、カンボジア特有の教育課題の解決を検討していく。 特に基礎教育の充実においては受益者である保護者の意識が大きく影響を及ぼしている。また、近年の研究では就学前プログラムが教育課題の解決に貢献することが明らかとなっている。様々な教育課題を抱えるカンボジアにおいて、近隣諸国と比較しても就学前プログラムへの参加がはるかに少ない中で、保護者の意識に着目していく。
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研究実績の概要 |
本研究では、特に農村地で実施されているプレスクールがカンボジアの乳幼児の保護者にどの様に受け入れられており、その後の教育に対してどの程度積極的に関与しようとしているのかということを明らかにし、カンボジア特有の教育課題の解決を検討していく。特に基礎教育の充実においては受益者である保護者の意識が大きく影響を及ぼしている。また、近年の研究では就学前プログラムが教育課題の解決に貢献することが明らかとなっている。様々な教育課題を抱えるカンボジアにおいて、近隣諸国と比較しても就学前プログラムへの参加がはるかに少ない中で、保護者の意識に着目していく。
2023年度の研究は【フェーズ2】の段階で、対象地域のコミュニティプレスクールと在宅プログラムを訪問し、プログラム自体の聞き取り調査に加え、協力してくれる保護者(可能であれば小学校就学まで1年や2年の5歳児の保護者を中心に)を募り、インタビューを中心とした半構造化インタビューを実施する。また、コミュニティプレスクールと在宅プログラム周辺地域の小学校や小学校の学校支援委員会にも保護者の意識や学校参加について調査を行う。対象地域のプレスクールを訪問し、プログラム自体の聞き取り調査に加え、保護者の意識や学校参加について調査を行うとした。
2023年の研究においては、カンボジア王国カンダール州にある小学校に併設されているプレスクール3校とコミュニティスクール1校で、教員へのインタビューと共に小学校に通っている子どもの保護者へに対して、保護者がプレスクールに対してどのような理解や期待を持っているのかについて非構造化インタビューを行った。その結果、保護者の多くがプレスクールを小学校に入る前の準備段階と位置付け、その後の小学校教育とその先の教育へ大きな期待を持っていることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020~2022年度までに【フェーズ1】として、カンボジアで実施されている就学前プログラムである農村地でのコミュニティをベースとするコミュニティプレスクールと在宅プログラムについての基礎調査を行い、現状と課題を探る。また【フェーズ2】では実際に保護者へのインタビューなども予定していた。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、カンボジアに渡航することができなかったため2020年から2021年については、就学前教育についての先行研究をまとめ、そこでの課題を明らかにするなど、文献研究を中心に研究を進めてきた。 2022年度では、1回目の渡航で【フェーズ1】の調査を行うことができたが、2回目に保護者へのインタビューを予定していた渡航が感染症罹患のため断念せざるを得なかったため、2023年度に行った。
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今後の研究の推進方策 |
当初予定していた【フェーズ3】(2021年から2022年において半構造化インタビューを行った保護者に対して、自分の子どもが小学校に就学してからの意識の変化等について再度インタビューを実施する。最終年として1回の調査を予定している。また、ステップ2の分析結果と追跡調査から新たな課題を検討していく)を調査するには渡航回数が少なく難しいことから、【フェーズ2】の保護者へのインタビューに家庭内での教育への取り組みについて定性調査を行うこととする。
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