研究課題/領域番号 |
20K13921
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 岡山学院大学 |
研究代表者 |
福野 裕美 岡山学院大学, 人間生活学部, 准教授 (50615549)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | AVIDプログラム / アドバンスト・プレイスメント / 大学進学支援 / 学区教育委員会 / サンディエゴ / トラッキング |
研究開始時の研究の概要 |
日本では2020年から高等教育の無償化が実施されるが、大学進学機会を実質的に保障するためには、経済的な支援とともに教育的な支援を充実させることが必要である。現在の日本では、より安定的で持続的な大学進学支援策の構築が課題である。 米国のAVID(Advancement Via Individual Determination)プログラムは、社会経済的に不利な状況にある生徒のための大学進学支援策である。AVIDプログラムは米国の学校現場で長年にわたって実施されてきた。本研究では米国のAVIDプログラムを事例として、特に学区教育委員会が果たす機能に着目し、持続する大学進学支援策の条件を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、米国のAVID(Advancement Via Individual Determination)プログラムを事例として、持続する大学進学支援策の条件を明らかにすることである。AVIDプログラムは社会経済的に不利な状況にある生徒のための大学進学支援策である。参加者はマイノリティや低所得層の生徒たちであるが、多様な支援を受けて、毎年7割以上が4年制大学に進学している。 日本では2020年4月から、経済的な面で困難を抱える生徒たちを対象とする高等教育の無償化が実施されているが、生徒たちの大学進学機会を実質的に保障するためには経済的な支援とともに、教育的な支援を充実させることが不可欠である。現在、より安定的で持続的な大学進学支援策の構築が課題となっている。 米国のAVIDプログラムは1980年にカリフォルニア州の学校で創設され、途中で財政上の危機に直面しながらも、40年近くにわたり学校現場で実施され続けてきた。本研究では持続する大学進学支援策の条件を解明するため、特に学区教育委員会が果たす機能に着目し、次の2つの点について明らかにする。(1)1つの学校で始められたAVIDプログラムはどのようにして他の学校に普及したのか。(2)現在AVIDプログラムはどのようにして運営されているのか。 2022年度はこれまでに収集済みの資料を基に、上記(1)に関連して、AVIDプログラムが2003年にカリフォルニア州サンディエゴ学区教育改革の一環に採択された経緯について整理し、論文としての完成を目指す作業を続けた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究では米国カリフォルニア州の3つの学区において事例調査を行うことを計画している。当初は2020年度から調査を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により訪問調査が実施できず、延期せざるをえない状況が続いていた。これまで日本国内で可能な限り資料収集を行い、論文執筆作業を進めてきた。しかし、学会誌に掲載される水準に達するためには、現地での情報収集が求められており、論文の完成には至っていないからである。
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今後の研究の推進方策 |
これまで延期していた米国カリフォルニア州への訪問調査を実施する。AVIDプログラムが2003年にカリフォルニア州サンディエゴ学区教育改革の一環に採用された経緯について、大まかな流れはまとめているので、補足資料を現地で収集し、論文を完成させる。3つの学区を対象とする調査は、予備調査と本調査を迅速に行う。
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