研究課題/領域番号 |
20K13927
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
鈴木 瞬 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (00740937)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 学童保育 / 放課後児童クラブ / 平成30年7月豪雨 / 危機対応 / 記録化 / ブリコラージュ / 一時的な機能復旧 / 計画的偶発性 / 安全対策 / 危機管理 / 記録 / 被災地 / 組織的対応 |
研究開始時の研究の概要 |
昨今、各地で地震や気象災害が多発するとともに、放課後児童クラブにおける組織的な安全対策や危機管理の充実を求める声が高まっている。だが、先行研究において論じられる危機管理対策は、防災意識の醸成や緊急時の対応に留まっている。 そこで、本研究では、気象災害に伴い機能不全に陥った地域における放課後児童クラブの被災状況と「災害発生時の対応」、「一時的な保育機能の復旧」から「学童保育所の再開」のプロセスについて時系列に沿って明らかにする。また、その結果を参照可能な記録としてデータベース化し、波及させるフォーラムの開催を通じて、放課後児童クラブの危機管理体制の在り方を検討する。
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研究成果の概要 |
昨今、各地で地震や気象災害が多発するとともに、放課後児童クラブにおける組織的な安全対策や危機管理の充実を求める声が高まっている。だが、これまでの危機管理対策は、防災意識の醸成や緊急時の対応に留まっている。 そこで、本研究では、2018年7月に生じた「平成30年7月豪雨」の際に立ち上がった緊急時の学童保育実践を事例として、放課後児童クラブの被災状況と「災害発生時の対応」、「一時的な保育機能の復旧」から「学童保育所の再開」のプロセスについて記録化を試みた。その結果、防災対策とは異なる危機対応の側面としてブリコラージュによる学童保育機能の復旧というプロセスの一端が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、災害時の学童保育実践のあり様について当事者への多角的なヒアリング調査を通して明らかにし、その結果を学術論文や書籍、HP等の複数の媒体によって記録化した。このことは以下の2つの意義を有する。第一に、災害時の学童保育実践に関する記録が少ない課題に対して、研究者と実践者による記録化の方法を提示した。第二に、そのプロセスを通じて、防災対策や危機管理とは異なる、ありあわせのものを再構成し新しいものを創る営みである「ブリコラージュ」という危機対応力が、災害時の放課後児童クラブの指導員に求められることを明らかにした。
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