研究課題/領域番号 |
20K13929
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 関東学院大学 (2022-2023) 美作大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
藤根 雅之 関東学院大学, 社会学部, 准教授 (40802947)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | フリースクール / 子どもの権利 / 安全管理 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,フリースクールにおける安全管理の状況を調査把握し,それをもとに子どもの権利の保障に資する政策的・実践的・学術的指針を見いだすことを目的とする。現場との共同での分析作業を通じて多角的に研究し,フリースクールにおける子どもの権利保障に必要な,「事件」「事故」の防止のための基準と「事件」「事故」発生後の対応のための仕組みを考案する。
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研究実績の概要 |
フリースクールなどの活動について,自治体での支援制度が設けられたり,新たなフリースクールなどの活動が立ち上げられ注目されている中で,そこに関わる子どもたちの権利の保障を考える上で重要な,安全管理のあり方の現状と課題について,調査と分析,ならびにこれまでに得られた知見の発表を行った。今年度の調査は,主にフリースクール等の活動に関わる人達でつくるネットワークを通じて行った。それと並行して,海外の事例や研究も含めた文献収集を行った。調査から得られた主な知見は,子どもたちの権利を保障する空間を整えるためには,そこにかかわるスタッフなどの大人の権利も重要ということである。フリースクールなどの活動にかかわるスタッフなどが,自分たちの活動に納得しながらかつ他者の考えや利益を尊重しながら,フリースクールなどの組織を運営できるか,という点が課題の一つとして浮き上がった。これらの知見は,次年度以降より学術的な分析を加えて何らかの形で公開する予定である。そのうえでさらに,昨年度までの研究結果も含めてこれまでに得られた知見の発表も行った。国際学会XX ISA World Congress of Sociology(世界社会学会 年次大会)での発表を行い,国内に限定されないフィードバックを受けた。また,本研究のこれまでの知見を一部もとにして単著『オルタナティブ教育運動の社会学』を出版し,学術コミュニティだけでなく,現場で実践や活動を行う方々へも,研究から得られた知見をお返しした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究目的であるフリースクールなどの安全管理の現状について,聞き取り調査などを通じてある程度の把握ができてきると考える。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの調査を通じて,スタッフ個人の力量ではなく,フリースクールなどといった組織として子どもの権利を保障することの重要性が確認できた。それを踏まえて調査を継続し,得られた知見をまとめ,公開したい。
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