研究課題/領域番号 |
20K13935
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 |
研究代表者 |
西方 浩一 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 教授 (00458548)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 医療的ケア / 社会参加 / 医療的ケア児 / 家族 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では以下の4点を通じて,医療的ケア児とその家族が社会とのつながりを構築しているかを明らかにし,社会参加構築モデルを作成する. 1)親たちはどのように社会・地域・親同士のつながりを構築するのかをインタビューなどの質的研究手法を用いて明らかにする 2)社会・地域・親同士のつながりは医療的ケア児,親自身にどのような影響をもたらすのかをインタビューなどの質的研究手法を用いて明らかにする 3) 質的研究より得られた結果を元にアンケートを作成し量的研究を実施する 4) 量的研究による分析結果を元に社会参加促進モデルを構築する
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は,医療的ケア児と共に暮らす母親を対象に,母親がどのように社会とのつながりを構築しているのかを明らかにし,医療的ケア児とその母親の社 会参加促進モデルを構築することである.具体的には,主体的に家族会を運営し地域において親同士のつながりを既に構築している母親たちを対象に,親同士の つながりをどのように構築したのか,また親同士のつながりが,母親や子どもたちの社会参加にどのように影響をするのかを第一段階として質的に探求する.本研究では,母親たちの社会,地域,親同士のつながりを理解するとともに,そのつながりが医療的ケア児や母親たちにはどのような影響をもたらすのかを検討する.これらの質的研究から得られたデータをもとに質問紙を作成し,質問紙調査を実施する予定である.令和4年度は,第一段階である質的研究部分の研究対象者のリクルート及び研究参加者へのインタビューを前年度から継続的に実施し分析を進めてきた.各回のインタビューはおおよそ2時間程度であった.場合によっては研究参加者に対して複数回のインタビューを実施した.インタビューでは,インタビューガイドをもとに家族会の立ち上げから,運営に至るまでの経過,どのように社会・地域・親同士の交流を行なっているのか,それらを実施することによる医療的ケア児,家族への日常的な影響を尋ねた.分析は,逐語録全体を読み込む.その中から「親同士のつながりとその方法」「親の会活動の持つ意味」「日常への影響」「社会参加」に関する内容を網羅的に同定する.この分析は途中段階であり,今後継続的に進める予定である.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルスの影響により,研究参加者のリクルート,インタビューがなかなか進まなかった.今年度は質的研究に関する分析を実施し,質問紙作成を実施したいと考える.
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は質的研究の部分の分析を進める.インタビューの分析を進めるとともに,量的研究実施のための質問紙の項目を検討したいと考える.
|