研究課題/領域番号 |
20K13949
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 千葉大学 (2021-2022) 東京大学 (2020) |
研究代表者 |
淀川 裕美 千葉大学, 教育学部, 准教授 (60773158)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 保育所 / 1歳児クラス / 食事 / 保育士と子どものやりとり / 観察 / インタビュー / 食に関する価値観 / 0歳児クラス / 子どもと保育士の相互交渉 / 保育士間の連携 / 質的研究 / 0~2歳児 / 規範意識 / 縦断研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、人生の食の基盤を形成する乳児期に焦点をあて、0歳児から2歳児クラスまでの日々の食事場面における保育者の援助や子どもの経験を縦断的に観察・分析することで、子どもの育ちの連続性をふまえた食事の実践・規範・文化の形成のあり方を描出し、理論的に整理することを目的とする。 具体的には「保育者が、子どもの育ちの連続性をふまえた食事援助をどのように考え、配慮しているか」「保育者と子どもが日々の食事場面でどのように対話し、食事の習慣や価値観を伝達・共構築しているか」の2つの問いについて探索的に検討し、食事援助における保育者の専門性について学術的・実践的知見を示す。
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研究実績の概要 |
2022年度は、保育所1歳児クラスでの調査を2022年4月から2023年3月まで継続して実施した。調査協力者は担任保育士2名と園児6名、園児の保護者各1名である。 4月下旬より観察調査ならびに保育士へのインタビュー調査とアンケート調査を開始し、月に1回の頻度で実施した。また、保護者へのアンケート調査を隔月で実施した。看護師へのインタビューも、年に2回実施した。 現在、これまでの観察・インタビュー・アンケートのデータ分析を進めているところであるが、園児の食事および生活面で見られる育ち、他児や保育士との関係の変化、保育士が園児に対して配慮することの変化等が語られ、食事中のやりとりの内容も変容していた。食事の嗜好や意思表示の仕方にも個性とともにそれぞれの変化が見られ、保育士はそれらを受け止めながら、葛藤しながら園児との食事の時間を過ごしていた。1歳児クラスならではの様相を詳しく分析、考察する予定である。また、保育士自身の食事の経験やそこで学んだ考え方が園児への食事援助にも反映されているという語りがあり、食事に関する価値観や規範に関する考察も行いたいと考えている。 2023年度以降も、継続して2歳児クラスでのデータを収集すると同時に、学会発表や論文投稿を実施していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
縦断調査という研究の特性により、2021年度、2022年度と継続して観察調査、インタビュー調査、アンケート調査を実施しデータの収集は継続しているが、2022年8月より育児休業を取得しており学会発表、論文執筆等ができていないため、当初の計画よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度も引き続き2歳児クラスでの食事場面の観察調査、保育士へのインタビュー調査とアンケート調査、保護者へのアンケート調査、看護師へのインタビュー調査を継続して実施する予定である。 また、2021年度と2022年度に収集したデータの分析、理論的検討を進める予定である。
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