研究課題/領域番号 |
20K13961
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 藍野大学 (2021-2022) 宝塚大学 (2020) |
研究代表者 |
西田 千夏 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (60637966)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 発達障害児 / 両親 / リフレクティブ・インタビュー / 発達障害児を育てる両親 / ぺアレント・リフレクティブ・インタビュー指針 / 両親支援 / ペアレント・リフレクティブ・インタビュー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、発達障害児の両親支援に活用するためのペアレント・リフレクティブ・インタビューの指針を作成することである。ペアレント・リフレクティブ・インタビューとは、親の内省を促す要素のあるインタビューである。インタビューは対象者へ変容を求めるものではないが、インタビューによって対象者の内省が促されることがある。「人は内省から自分や他者の内的状態を読み取る」とされていることから、特に気持ちの読み取りが難しい発達障害児を育てる親にとって、内省が促される機会は重要と考えられる。本研究で作成するペアレント・リフレクティブ・インタビューの指針によって、インタビューの質の向上と支援への活用に寄与したい。
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研究実績の概要 |
本研究では、発達障害児の両親へ別々へのインタビューを実施し、親の内省が深まり子ども・配偶者の内的状態や関係を見直す語りがあった場合、その内容に影 響したと考えられるインタビューの要素を明らかにしてペアレント・リフレクティブ・インタビューの指針を作成することを目的としている。 2021年度までに、研究①としてのペアレント・リフレクティブ・インタビュー指針の根拠を示す国内外の先行研究検討を行い、当該年度では研究者の過去のインタビュー記録の再分析を継続して実施した。発達障害傾向のある小学校1~2年生の子どもを育てる母親4名、および、発達障害の子どもを育てる2組の両親へのインタビューデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)で再分析した。母親や父親の言葉に現れた内省を示す内容から子どもの心情を想定した行動に至る過程を分析焦点として検討した結果、親が子どもに向けた期待や信念を内省する機会を作ることで、子どもに求めていることは親自身のためでもあったという側面に気づくことができ、それをきっかけに子どもの心情を想定した関わりに繋がることが導き出された。この結果をもとに研究②「両親のリフレクティブ(内省的)な反応・言動とインタビューとの関係の調査」を行うためのインタビュー指針案を作成し倫理審査での承認を受け4組8名の両親にインタビューを実施した。内省の深まっていると考えられる部分の抽出と、それに影響したと考えられる文脈やインタビュアーの質問内容、態度を分析し、その内容確認のため2回目のインタビューを2組に実施した。2023年度は残り2組のインタビューと分析を終え、ペアレント・リフレクティブ・インタビュー指針の完成を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の調査方法は、インタビューである。オンラインでの実施も不可能ではないが、本研究ではインタビューを受ける参加者の体動や表情、目線、設定場所の 影響なども分析するため、対面での実施を主としている。2021年度は新型コロナウイルス感染症の拡大により、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が年間を通 して発令されており、参加者が安心して実施できる時期を判断することが難しい状況であったため、遅れが生じた。2022年度は感染拡大の起こった時期を避けながらインタビューを実施できたため、ほぼ予定通りの実施ができたが、2021年までの遅れが影響しやや遅れている状況となっている。しかし、実施はあと2組のインタビューを残すのみであり、2023年度中に完成できる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2組の両親に2回目のインタビューを実施し、全てのデータを分析した後、ペアレント・リフレクティブ・インタビュー指針を作成する。学会発表や論文による公表を行う。
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