研究課題/領域番号 |
20K13966
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 神戸大学 (2021-2022) 沖縄女子短期大学 (2020) |
研究代表者 |
喜屋武 享 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 助教 (40845343)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 身体活動 / 体力向上 / 学力向上 / 精神的健康 / well-being / 学校介入 / 認知機能 / ヘルスプロモーション / 小学生 |
研究開始時の研究の概要 |
子どもの身体活動が脳機能や認知機能に好影響をもたらすことから,学力の向上にも寄与する可能性があるとして欧米を中心に議論が活発化している。一方,日本の身体活動促進と学力向上施策においては,双方の関連性を前提とした議論がこれまで少なかった。運動習慣の二極化問題が叫ばれるようになって久しい日本では,子どもの身体活動量を,格差なく,かつ教育活動を阻害することなく促進させる取り組みが急務である。 本研究では教科学習中の学習を伴う身体活動プログラム(アクティブ・レッスン・プログラム)の開発とそれによる学力への影響をはじめとする効果検証を目的として,クラスターランダム化比較試験による介入研究を実施する。
|
研究成果の概要 |
介入に先立って,日本の教育環境におけるアクティブ・レッスン・プログラム(ALP)の導入可能性について検討するために,システマティックレビューによってまとめた諸外国のプログラム内容をもとに,算数科の学習内容との整合性を検討した。いくつかのプログラムが日本の学習にも適応可能であることが示唆されたが、日本特有のプログラム開発の必要性も見出された。 介入の効果は,反復横とびや20mシャトルランなどいくつかの体力指標や心理的変数において認められたものの,学力への効果は判然としなかった。これは,少なくとも,学習を妨げることはないと解釈することができる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体活動を促進する学校介入プログラムが、児童のメンタルヘルスの改善をもたらす可能性を示したことと、少なくとも学習の妨げにならないことを示したことは、学校教育上重要な示唆を得たと見ることができる。 身体活動量への効果が判然としなかったことは、プログラム内容の見直しや実践頻度を高めるための介入が必要である可能性を示唆しており、更なる検討の必要性が示された。
|