研究課題/領域番号 |
20K13971
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 至学館大学 (2022-2023) 大阪教育大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
松岡 礼子 至学館大学, 健康科学部, 准教授 (50845998)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 国語科教育 / イギリス比較国語教育 / マルチモーダル・リテラシー / コミュニケーション / 絵本 / 教師教育 / 解釈力 / 批評 / メディア・エデュケーション / 国語科メディア・エデュケーション / マルチモーダル・アプローチ / マルチモダリティ理論 / 社会記号論 / 小学校 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、イギリス比較国語科教育の知見をもとに我が国の研究を牽引してきた、大阪教育大学国語科メディア・エデュケーション研究会の実践研究の成果を手掛かりとして、Society5.0時代の国語科教育の展開を見据え、小学校における国語科マルチモーダル・リテラシー学習指導プログラムの開発を目的とするものである。 申請者は、今後4年間の小学校現職教員との共同研究の成果に、過去20余年の中学校・高等学校でのマルチモーダル・テクストを活用した国語科学習指導開発の蓄積を活かし、小・中・高を通じた国語科メディア・エデュケーションの実践理論を構築し、その成果を公刊し社会的貢献を果たすことを目指す。
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研究成果の概要 |
我が国の国語科メディア・エデュケーション研究を牽引してきた大阪教育大学国語科メディア・エデュケーション研究会の実践研究の成果を手掛かりに、絵本・写真・映画を素材として、小学校における国語科マルチモーダル・リテラシー学習指導プログラムの開発をおこなった。絵本が幼保小をつなぐ、まごうことなき子どもの文化財であって、学習者の既存のマルチモーダル・リテラシーを頼みにアフターコロナの国語教室の学習指導が展開する実態を捉えるとともに、組み写真制作が中学校の文学教材で出会う一人称の回想の物語の擬似創作体験となることを報告し、義務教育課程9年間を見通した国語科教育におけるメディア教材の可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的独自性と創造性は、国語科の学習指導に、言語をモードのひとつと位置づけるマルチモダリティ理論を導入した点にある。 コロナ禍において長期間にわたり対面授業の機会を逸した学習者の、自他のコミュニケーションの場づくりが喫緊の課題となったアフターコロナの国語教室の実態を捉え、学習者の既存のマルチモーダル・リテラシーを掘り起こし、発話を促し、対話からテキスト批評へと学習指導展開を可能にする現代絵本の教材性を明らかにした。
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