研究課題/領域番号 |
20K13977
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
相樂 直子 宮城大学, 看護学群, 准教授 (40850433)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 多職種連携 / 多職種連携教育 / チーム学校 / 養護教諭 / DX教材 / 学校 / 養護教諭養成 / 多職種連携実践 / 多職種連携ワークショップ / コンピテンシー |
研究開始時の研究の概要 |
生活の安全・安心を脅かす出来事が増えており、子どもたちの健康面に深刻な影響が及んでいる。そのような中で、学校では教員と専門スタッフ等による連携・協働が喫緊の課題であり、養護教諭がコーディネーターとなることが求められている。そこで本研究では①養護教諭の多職種連携に関する意識や実践を明らかにする、②養護教諭の多職種連携に必要なコンピテンシーを明らかにする、③養護教諭養成機関における多職種連携教育プログラムの開発を行うことを目的とする。養護教諭養成機関における多職種連携教育プログラムの開発により、養護教諭のコーディネーターとしての専門性の育成が図られ、教育課題の解決に寄与することが期待できる。
|
研究実績の概要 |
1 養護教諭による多職種連携の実際と課題 養護教諭による多職種連携に関するインタビュー調査の分析について、インタビュー参加者によるメンバーチェック、及び質的研究の専門家によるディブリーフィングを行った。 2 チーム学校の実現に向けた4職種合同多職種連携教育プログラムの評価 看護学士教育の養護教諭教育課程において、4職種(教員・養護教諭・心理職・福祉職)養成課程の学生を対象とした多職種連携教育プログラムを実施し、教育プログラムの効果測定を行なった。教育プログラムは、前年度実施した教育プログラムをもとに、「看護学士課程で養成する養護教諭のコアコンピテンシー」(日本看護系大学協議会養護教諭養成教育検討委員会,2017)、および「学校領域多職種協働ルーブリック」(荊木・森田,2023)との対応を再検討し構成した。教育プログラムの効果測定は、参加者を対象とした①授業における学び・感想、②半構造的フォーカスグループインタビュー、③多職種連携学習状況に関するWeb調査とした。 3 養護教諭教育課程における多職種連携教育のDX教材の作成と活用 養護教諭教育課程における多職種連携教育において活用するDX教材を作成した。教材は、養護教諭の連携先である関係機関の施設・設備の360度ツアー動画、専門職のインタビュー動画で構成した。多職種連携を扱う授業(養護概説・教職実践演習)において本教材を活用し、授業後に受講者を対象とした半構造的フォーカスグループインタビューを行い、多職種連携の学びに教材がどのように役立ったのか、今後の改善点や期待することなどを聞いた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症流行により、多職種連携に関するインタビュー調査、研究結果に関するメンバーチェックが予定した時期に実施できず、当初の研究計画を変更したため。
|
今後の研究の推進方策 |
養護教諭養成課程における多職種連携教育プログラムは、3回の試行を経て内容のブラッシュアップを図ってきた。今後は、本プロジェクトで検討した「養護教諭の多職種連携の実際と課題」の結果をもとに、教育プログラムの見直しと調整を図り、最終的な教育プログラムの評価を行う。 加えて、多職種連携教育におけるDX教材の活用の可能性と有効性について検討を行う。
|