研究課題/領域番号 |
20K13979
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 福山市立大学 |
研究代表者 |
山中 真悟 福山市立大学, 教育学部, 准教授 (10845465)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 批判的思考 / 理科教育 / 発達過程 / 初等教育段階 / 中等教育段階 / 質問紙調査 / 指導法 / 理科 / 初等教育 / 中等教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,まず批判的思考の3側面規定(合理的側面,反省的側面,目標志向的側面)に基づき,小学校理科ならびに中学校・高等学校理科における批判的思考態度尺度を作成するとともに,質問紙調査を実施し,各発達段階における批判的思考の特徴を明らかにする。 次に明らかになった発達過程に基づき,各発達段階に適した学習指導法をそれぞれ考案するとともに,理科の授業実践を通してその効果を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では,第1に小学校段階および中等教育段階の理科において批判的思考の3側面規定に基づく批判的思考態度尺度を構成するとともに,開発した尺度を用いて批判的思考の発達過程を明らかにすること,第2に,前述の知見に基づき,各発達段階における学習指導法を考案することを目的とした。 前者については小学校および高等学校における質問紙調査を通して,理科における批判的思考過程の一端を明らかにすることができた。後者については,小学校ではSTEAM教育の要素を取り入れた指導法,高等学校では実験結果と既習内容の矛盾点について議論させるという指導法を考案し,それぞれ授業実践を通して効果検証を行い,一定の知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の理科教育における批判的思考の発達過程に着眼し,その実態把握や指導法開発を行った研究は,管見の限りこれまで見受けられなかった。本研究では小学校第6学年および高等学校第1学年への質問紙調査を通してそれぞれの発達段階の特徴を明らかにするとともに,一定の成果のある指導法を考案することができた。今後,本研究で明らかとなった批判的思考の発達過程の知見を踏まえることで,理科における批判的思考力育成のための系統的な指導法開発が期待できる点において,本研究は学術的意義や社会的意義があるといえる。
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