研究課題/領域番号 |
20K13980
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 宮城大学 (2021-2022) 東北学院大学 (2020) |
研究代表者 |
薄井 洋子 宮城大学, 事業構想学群, 助教 (50756046)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ICT教育 / ダンス / 教科教育 / ダンス教育 / VR教材 / CGアニメーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ICT、特に実物大でCGを観察可能であるVRを活用した、体育ダンスの教材開発とその効果の検証を目的とする。そのため、ダンス教材として必要な要件を明らかにすることで、VRダンス教材を作製する。また、作製したVR教材を活用することがダンスの上達に寄与するのかどうかを明らかにする。さらに、体育ダンスの授業においてVR教材が主体的・対話的な深い学びを促進することが可能かどうか実践を通して明らかにする。
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研究実績の概要 |
現在、中学保健体育科体育分野ダンス領域(以下、体育ダンス)では、その指導法の開発、また、「主体的・対話的で深い学び」の促進、さらには「ICTの効果的な活用法」の検討が求められている。これまで代表者は、ICTを活用したダンス教育の分野で成果をあげてきた。現在、実物大でCGを観察する手法としてはVR (Virtual Reality)がある。この技術を用いて実際にダンスを観察できる教材を作れば体育ダンスにおけるVR教材の有効性が明らかとなり、ダンスの上達および対話的な学びが可能となるとともに、ダンスの指導に不安を持つ体育科教員を支援することができるのではないかと考えられる。 本研究では動作をモーションキャプチャで動きを計測する。そのデータをもとにCGアニメーションを作製することで、360度どの角度からも動きを視聴することが可能となる。そこで本研究では、これまでの研究を発展させ、ICT、特に実物大でCGを観察可能であるVRを活用した、体育ダンスの教材開発とその効果の検証を目的とする。 そのため本研究では、ダンス教材として必要な要件を明らかにすることで、VRダンス教材を作製する(研究1)。作製したVR教材を活用することがダンスの上達に寄与するのかどうかを明らかにする(研究2)。また、ダンスの授業においてVR教材が主体的・対話的な深い学びを促進することが可能かどうか明らかにする(研究3)。 令和4年度はこれまで作製してたVR教材にさらに改良を加え、実際にVR教材を活用してもらう準備を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究対象者との研究実践が予定通りできずやや遅れている。現在は新たに協力体制を整え直し、令和5年度には実施できるよう努めている。
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今後の研究の推進方策 |
現在のVRは、一人だけが違う世界を体験するモノがほとんどであり、複数人が同時に同じVR空間で共同作業することは難しい。そのため一見、対話が起こらないのではないかとも思われる。しかし、代表者がこれまで行ったVRを活用した研究・教育実践ではVRにすることで会話が弾む例をよく目にしてきた。さらにはVRを体験しているものだけでなく、 まわりでその様子を観察している者の会話も活発になる事も多い。また、VRは共感を高める効果が高いという。このような会話を生むVRをうまく活用することで「対話的な学び」 が促進できるのではないかということを明らかにする。そのため、対話的な学びを意識して、体育ダンスを学習する場で実際にVR教材の活用を行う。また、VR教材がダンス学習者の「主体的・対話的な深い学び」を促進するのかどうかを検証する。また、ダンスのプロにもVR教材を実際に活用していただき、教材についての評価インタビューを実施する。
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