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健康科学の視点からみる小規模特認校が有する教育的意義の発信

研究課題

研究課題/領域番号 20K13982
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関東海大学

研究代表者

塚本 未来  東海大学, 国際文化学部, 准教授 (70548734)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワード小規模特認校 / 習慣化された体力づくり / 生活リズム / 身体活動量 / 自律神経指標 / 教育課程 / QOL向上 / 少人数教育 / 体力づくり
研究開始時の研究の概要

小規模特認校が有する教育的意義を健康科学の視点から明らかにするため,自然環境を活かした学校独自の教育課程が体力・運動能力,起床時体温,生活習慣,自律神経系活動に与える影響について科学的なエビデンスをもとに明らかにすることを目的とする.今後,現在の子ども世代が生産年齢期を迎えるときに,運動習慣の定着や生活習慣における自己管理能力が必要であることから,学校教育において,子どもたちが楽しみながら健康教育について学ぶ重要性が高まってきている.得られた知見は,研究者や学校教育関係者のみならず,保護者にも情報共有しやすい資料にまとめ,北海道・札幌市から子どもたちのQOL向上への寄与のため情報発信を行う.

研究実績の概要

近年、健康に関連する基礎研究が進み、規則正しい生活習慣の重要性が科学的に明らかになってきた。その一方で、子どもの身体活動の不足、夜型化、デジタル機器の使いすぎなどで生活習慣が乱れ、健康への影響が懸念されている。このような背景から、自然環境に恵まれた小学校で、心身の健康増進を図り、体力づくりを実践している児童の健康状態について調査を行った。
令和5年度は、新型コロナウイルス感染症の流行で測定の制限受け調査の実施が困難であった対象校3校のうち1校において、本調査を進めることができた(対象校3校のうち1校は、令和4年度に実施している)。本研究における全ての調査(生活習慣調査、身体活動量、自律神経系活動、起床時体温等)が実施でき、得られた調査結果をもとに、フィードバックとして学校教育現場における健康教育を展開することができた。
主に得られた結果として、小規模特認校に在籍する児童の生活リズム(就寝、起床、朝ごはん、昼ごはん、夜ごはん)は平日と休日の過ごし方に大きな違いがないということが特徴である。平日も休日も就寝・起床時刻が習慣化され、日中の十分な身体活動と勉強時間の確保で生活リズムが整っていることがわかった。また、通学手段にバス・地下鉄を利用している児童が多い中で、1日の活動歩数が平均10,000歩上回り、中強度以上の身体活動を1日60分以上実施していることがわかった。さらには、自律神経指標は、交感神経・副交感神経ともに良好で、規則正しい生活リズムは神経系のオン・オフの切り替えに有効であることが期待できる.しかしながら、社会的時差ぼけが生じた翌日は、自律神経指標に負の影響がある可能性がみられた。
令和6年度は、研究初年度からの予備調査の実態も含め、本研究の全体をまとめ、学会発表や論文の執筆などを予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究初年度からの新型コロナウイルス感染症の流行で、小学校への訪問が制限されたことや、小規模特認校における独自の取組や行事を中止、または活動内容を制限せざるを得ない期間(約2年間)が続き、研究調査の実施が困難であったため、研究期間を再延長した。令和5年度は、コロナの制限受け調査の実施が困難であった対象校3校のうち2校において、本調査を進めることができた。次年度に向けて、本調査でのデータ収集ができたことから、分析、報告を進める予定である。研究計画としては、5-6か月の遅れとなっている。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、本研究における全ての調査(生活習慣調査、身体活動量、自律神経系活動、起床時体温等)を総合して考察、まとめを行う。また、本調査の追加調査を検討する。得られた結果をもとに、小規模特認校における特色ある教育カリキュラムの実態を把握し、日常的に実践している体力づくりや自然環境を利用した取組や行事と健康状態について事例的に分析することで、当初の研究目的の達成を目指している。子どものより良い健康(元気な)状態を提示する。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 子どもの生活習慣と自律神経系指標の検討- 休日のメディア時間に着目して -2023

    • 著者名/発表者名
      塚本未来・山田秀樹
    • 雑誌名

      東海大学高等教育研究(札幌キャンパス)

      巻: 25 ページ: 6-13

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小規模特認校に通う児童の生活習慣調査に関する検討 - 事例的報告 -2021

    • 著者名/発表者名
      塚本 未来 、木本 理可 、神林 勲、山田 秀樹
    • 雑誌名

      東海大学高等教育研究(札幌キャンパス)

      巻: 23 ページ: 13-22

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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