研究課題/領域番号 |
20K13992
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
根元 裕樹 東京都立大学, 学術情報基盤センター, 特任准教授 (90805574)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 地理総合 / 地理教育 / GIS / 高校教育 / 教材作成 / 地理情報システム(GIS) / システム開発 / 地理情報システム(GIS) / 教材開発 |
研究開始時の研究の概要 |
2022年度より高校で必履修科目となる『地理総合』では、GIS(地理情報システム)が柱の一つなっている。しかし、高校でGISが必修化するに当たり、多くの課題がある。 そこで本研究では、高校のGIS教育のために教材と授業案を開発する。 高校のパソコンへのインストールが難しいことやソフトウェアが高価であるなどの課題に対し、インストール不要で、パソコンのローカル環境でも動き、無料で使える地図ライブラリのLeafletを軸としたGIS教材の開発する。また、GISを理解するための物理的な教材も作成する。これらの教材を組み合わせた授業案を開発し、高校にて授業を行う。その結果に伴って修正し、授業案を公開する。
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研究実績の概要 |
2022年度には、『地理総合』が開始されるため、前年度までに開発したGIS教材を用いて、『地理総合』の授業で実際に実践を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症や協力予定の現場教員の異動などの影響により、作成したGIS教材の実践は行うことができなかった。 2022年度から『地理総合』が開始されたため、それに併せて購入が可能になった各社の教科書を収集し、『地理総合』にてGISがどのように扱われているかを確認し、主に重要語句に着目して分析を行った。その結果、教科書によってGISの扱いは大きく異なることがわかった。また、重要語句についても、掲載されている用語に大きな差異があり、語句全体を見ると、同一の意味合いだが違う用語が用いられているケースが散見された。これは、生徒やGISに不慣れな教員に誤認識を与えることや、大学の入学試験にも影響を与えるものであると想定される。また、どの教科書も、概要的な説明をした後に、いきない実用的なGISの利用に移っているため、初学者にとっては難しいことが想定される。これらを踏まえて、GISの重要語句について学習できるGIS教材を開発した。これについては、日本地理学会秋季学術大会にて発表を行った。 また、研究協力者の現場教員が行った『地理総合』の授業について、GIS学習の支援を行った。本年度は、試行錯誤になったため、教材を用いた授業案等に落とし込むことはできなかったが、翌年度へ向けた準備の一つとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症や研究協力者の現場教員の異動に伴い、前年度までに遅れていた。2022年度は、研究協力者の現場教員と試行錯誤しながら、『地理総合』の授業でGISを扱う支援を行うことができたが、授業案などの形に落とし込むことはできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度では、『地理総合』の教科書におけるGISの扱いを確認できたとともに、授業案などの形に落とし込むことはできなかったが、授業現場の支援まではこぎ着けることができた。これらの経験を活かして、2023年度では、より実践的に『地理総合』の授業で支援や教材作成を行い、公開できるような授業案を作成する予定である。
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