研究課題/領域番号 |
20K13998
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
山本 高広 静岡大学, 教育学部, 助教 (50837698)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 生物教育 / 推論能力 / システム思考 / 育成と指導 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、生物教育における児童・生徒のシステム思考を中心とした推論能力の育成に向けた具体的な指導方法、授業展開、教材開発を考案し、学校現場における実証的な分析を通して、その有効性を確かめることである。 これまでの生物教育を鑑み、これからの生物教育を展望したとき、近年我が国においても求められている具体的な資質・能力の育成が急務となる。さらに、今後の生物教育においては、「考えて学ぶ生物教育」の可能性を見い出す必要があると考える。そこで、本研究では、資質・能力の一つとして「推論」、特にシステム思考を中心とした推論能力に着目し、育成するための指導方法、授業展開、教材開発を検討することとした。
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研究成果の概要 |
2020年度では、諸外国及び我が国の「システム思考」に関わる理論を精査し、我が国の高校生・高等学校教師を対象とした認識調査を実施できた。2021年度では、児童・生徒に向けてオンラインを通したシステム思考育成のための授業に関する試行的調査を行うことができた。2022年度では、中学生におけるシステム思考の育成を目指した生態学領域の教材開発、授業づくりを実践できた。2023年度は、本研究課題における研究論文1件を、全国公開することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
推論という概念に対して、「システム思考」に着目した研究アプローチをし、その理論の整理や学校教育への実用可能性を模索した点に、学術的意義及び社会的意義があると考える。また、児童・生徒・教師と幅広い研究対象に実践を試み、システム思考の概念やそれに関わる事象の存在を認知してもらったことに意義がある。特に本研究を通して、システム思考の概念を初めて知る人が多いとわかったことからも、システム思考の概念の広い周知が必要であり、その正しい概念の獲得、さらには応用方法まで幅広く認知されていくことが、この分野の研究を深く探究していく上で重要であると考察する。
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