研究課題/領域番号 |
20K14005
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 香川大学 (2021-2022) 長崎大学 (2020) |
研究代表者 |
杉野本 勇気 香川大学, 教育学部, 准教授 (40637477)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 中等教育 / 無限の視覚表現 / 数学教育 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国において英語などの母語ではない言語と日本語を並列的に使用することを前提とした数学授業の様相並びに可能性を検討する。非言語的コミュニケーションが機能しにくい環境において、通常の授業においても潜在する教授言語に関わる今日的課題を導出するとともに、数学学習内容の論理的な展開の語用論的な対応関係を整理することで、課題の明確化を図る。
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研究実績の概要 |
昨年度から継続して課題となっていたカリキュラムの具体的な開発に向けて、実践的な検証によって、課題を明確にしていった。 言語に依存しない数学学習指導の具体化に向けては、操作的証明や図的表現の可能性について検討を行った。研究の概観として、初等教育段階における形式化された言語による論証を伴わない説明としての機能や、初等教育段階から中等教育段階への橋渡しとしての意義などは、教育的価値として見出されている。一方で本研究の射程である中等教育段階における無限性や一般性を視覚的に表現することの困難性について、大学生への予備調査などから明らかにした。文字情報では、無限を表現することはできても、図的な表現によって示すことは難しく、形式的な操作に習熟することは、具体的操作や視覚情報に対して、必ずしも効果的な相互作用とはならないことが示唆された。これまでの数学教育の目標の一つであった抽象的に考察できることは、具体的な活用力に対して、内容的な側面から改善される必要があることも考察された。 その成果は、全国数学教育学会の研究発表会において提案し、今後の研究の方針に向けた示唆を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
無限の視覚表現の困難性について実証的に明確になったものの、その解決策については新たな展望を持つ必要があるため、関連する研究の選定などについて時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
言語の問題から数学教育固有の問題に収束しつつあるので、研究成果を数学教育の問題とすり合わせながら進めていく
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