研究課題/領域番号 |
20K14009
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
中井 悠加 島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (40710736)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 詩創作 / ワークショップ / オンライン / 言葉のティンカリング / 創造的リスク・テイキング / 日英共同 / 詩創作指導 / 教師の自信 / 国語教育 / 実践力 / デジタルスペース / 創造性教育 / ワークショップ実践力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、わが国の子どもたちの創造性育成のために、小学校教師の国語科に関する専門的力量としての創作ワークショップ実践力を育成するプログラムの開発を目的とする。 多様化・複雑化が進む現代社会において求められる創造性を国語科で育成するために教師にはどのような力量が必要か、という問いについて、詩創作とワークショップの立場から掘り下げる。国内外において教員志望学生の詩創作ワークショップ実践力育成に資する先進的なプログラムおよび学校現場での詩創作ワークショップ実践事例の調査を通して、実効性のあるプログラム開発に必要な条件を整理し、それに基づいて開発したプログラムの試行・効果検証・改善を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、創造性育成のための詩創作ワークショップ実践力向上プログラムの開発を目指し、まず文献調査と現地調査を通じて前提となる理論を構築した。英国での教師を対象としたワークショップ視察やインタビューのデータを使用し、詩創作指導における創造的リスク・テイキングの所在を確認した。 また、教師向けワークショップをオンラインで実施し、参加者の経験について質問紙調査を行った。さらに、日英で共同開発された詩創作Webアプリケーションを使用したワークショップも実施した。創造的リスク・テイキングや言葉のティンカリングの重要性を明らかにした。また、ワークショップに参加した教師たちの実践力向上の可能性も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、創造的思考において重要な要素であるリスク・テイキングの概念を探究し、言葉のティンカリングという新しい概念を基盤とした国語科における詩創作指導の効果的なアプローチを構築している点で学術的意義を有している。また、教師が詩創作指導に直面する障壁を取り除くことが実践力向上への一歩を形作ると捉え、実際にワークショップを行ったりWebアプリケーションを開発することで教室での詩創作指導を発展させるための支援をした点において社会的意義を見出せる。 これらの成果は、教育現場において詩創作指導の改善や教師の能力向上に貢献し、さらなる実践開発へのインスピレーションを提供することが期待される。
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