研究課題/領域番号 |
20K14019
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
高瀬 裕人 琉球大学, 教育学部, 准教授 (30823083)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 教育評価 / 理解 / 学習のための評価 / 学習としての評価 / 対話的評価 / 称賛する見方 / 信頼 / 継続的評価 / 自立した読者 / 対話的な学習評価 / カンファランス / バランスのとれたアプローチ / 学習者中心 / 形成的評価 / 対話 / 理解方略 / 理解の成果 / マインドセット / 認知的スキルと社会情動的スキル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、読むことにおける学習者の理解の深化に資する教育評価方法を開発することを目的としたものである。より具体的には、学習者の認知的スキルと社会情動的スキルの変容を観点として教師と学習者との間で展開される、対話を核とした読むことの教育評価システムを開発し、その妥当性と実行可能性を検証する。また、これらの検証を通して、読むことにおける学習者の理解の深化に資する教育評価を展開していくうえで必要な教師の専門的力量を解明するとともに、そうした教育評価を継続的に実施していくうえで必要なツールを開発する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、以下のことを明らかにした。 (1)学習者の理解の深化に資するものとするために、理解するための方法と、それを用いて得られた成果や〈喜び〉とを関連づけて対話する学習評価が効果的であること。(2)そうした学習評価は、学習者の欠点を探したり、競争を煽ったりするのではなく、〈称賛的な見方〉を基盤としたものであること。(3)また、そうした学習評価は、教師と学習者、学習者同士が互いのことを信頼し合うなかで営まれるものであり、〈信頼〉を核としたものであること。(4)こうした学習評価を大切にして継続的に行っていくことにより、学習者が〈自立した学習者〉へと成長していくことにつながること。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
情報が氾濫している現代社会において、主体的に言葉に向き合い、ゆたかに深く思考・判断・表現することが求められている。本研究は、こうした「読むこと」の資質・能力を育成する上で必要な教育評価について検討した。 本検討を通して、継続的な対話的な学習評価を実践していくために必要なもの、またその具体的な道筋を描き出すことができた。本研究で得られた知見は、国語科教育研究で課題とされてきた自立した読者の育成に資する教育評価法を提示した点に学術的意義がある。また本研究で得られた知見は、これからの時代に必要な資質・能力を育み、時代を生き抜く自立した読者の育成することに寄与するという点において社会的意義を有する。
|