研究課題/領域番号 |
20K14022
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
新見 有紀子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (90747396)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 国際的な学習活動 / 高大接続・連携 / SGH / 海外留学 / 内なる国際化 / グローバル人材 / 高大接続・高大連携 / 教育の国際化 / 留学の促進要因 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、国際的な学習活動に関する高大接続を進展させ、大学からの海外留学の質と量を向上させることによって、次世代のグローバル人材育成に資することを目的とする。具体的には、大学での留学経験者と留学非経験者に対して調査を行い、高校における国際的な学習活動と大学での留学との関連性を解明する。これにより、大学関係者に対し、高校時代の国際的な学習経験を踏まえた留学の促進に資する基礎的資料を構築し、政府関係者に対し、国際的な学習活動に関する高大接続に資する政策提言を行い、次世代の人材育成に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究は、大学入学以前の国際的な学習活動と、大学入学以降の留学との関連性を分析することによって、高大を通じたグローバル人材育成への示唆を得ることを目的として行われた。近年の課題を踏まえ、本研究では、特に長期留学の促進策の提言に向けた分析を行った。質問紙調査からは、大学入学前の国際的な学習活動の中でも、海外研修を経験した者は、大学入学以降の初めての留学で、比較的長期の留学を行う傾向にあることが明らかになった。インタビュー調査からは、過去の海外経験を含む学生自身に関する要因と、海外志向を持つ家族・友人・知人の存在が、比較的長期の留学の動機づけに影響を与えることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、大学入学以前の海外研修への参加が大学入学以降の長期留学の促進に資する可能性や、長期留学前に、学生自身に関する要因として、過去の海外経験や異文化接触経験、留学に関する興味や価値の認識、性格的特性の保有に加え、周囲の関係者の要因として、家族・友人・知人等に国際経験や志向を持つ者がいることにより、大学入学以降の比較的長期の留学の促進しうる可能性が示唆された。この成果は、グローバル人材育成を効果的に育成していくための基礎的な資料となり、日本の政府や教育機関において進められているグローバル人材の育成に、国際的な学習活動や留学を促進するという観点から貢献するものである。
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