研究課題/領域番号 |
20K14032
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
嶋田 みのり 東北学院大学, ラーニング・コモンズ, 特任助教 (40713996)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ラーニング・コモンズ / 学習支援 / グループ学習 / グループプレゼン / コロナ禍 / 協同学習 / 文字によるコミュニケーション / 遠隔授業 / ラーニングコモンズ / 授業外学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①ラーニングコモンズで活動する幾つかのグループを対象にした観察及びインタビュー調査の実施、②グループ課題を課している教員へのインタビュー調査の実施③グループ活動を経て作成された成果物(レポートやプレゼン)の主に3つの調査を行い、分析結果から、学生がグループ学習を行う上で問題になりやすい点や課題を整理する。そして、得られた知見をもとにラーニングコモンズで実施する学習支援を検討、実施する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、学生のグループ学習の実態や問題点を明らかにし、ラーニングコモンズにおけるグループ学習に対する学習支援の在り方を検討することである。 昨年度は、論証型のグループプレゼンテーションに取り組んだ学生を対象にアンケ―ト調査を実施し、グループプレゼンテーションに取り組む学生が感じる困難点とラーニング・コモンズで実施する学習支援の内容について検討した。 本年度は、昨年度のアンケ―ト調査の結果を踏まえ、ラーニング・コモンズで実施するグループ学習支援の内容や方法を検討し、ラーニング・コモンズにて、グループプレゼンテーションを行う学生を対象にした支援を試行的に実施した。 また併せて、各大学のラーニング・コモンズで取り組まれている多様な学習支援を整理する必要があると考え、先行研究や各大学の取り組みをHPなどから学習支援の事例を収集し、ラーニング・コモンズを中心としたインフォーマルな環境で行われている学習支援の内容を目的ごとに整理した。その結果、①汎用的技能に関する支援、②特定/専門的技能に関する支援、③包括的な学習支援、④プロジェクト活動に関する支援、⑤ネットワーキングに関する支援、⑥施設利用に関する支援の6つに整理することができた。さらに、海外の大学で取り組まれている学習支援の実施状況を調査するため、韓国の5大学を訪問し、事例を収集した。その結果、韓国の大学でも、協同的な学びを促す支援が行われていることが確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、昨年度の調査結果を踏まえ、グループ学習への支援の内容や方法を検討し、試験的に実施することができた。しかしながら、支援の効果を検証するための十分なデータを得ることができなかったため、次年度も引き続き実施することにした。
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今後の研究の推進方策 |
本年度も、昨年度に引き続き、ラーニング・コモンズにて、グループプレゼンテーションに対する支援を実施する予定である。また、支援内容の効果を検証し、ラーニング・コモンズにおけるグループ学習支援の支援モデルを提案する予定である。
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