研究課題/領域番号 |
20K14044
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
鈴木 徹 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (10735278)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム障害 / 自己理解 / 他者理解 / 問題解決 / 自閉スペクトラム症 / 社会的相互作用 / 自他理解 / 自閉症スペクトラム障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ASD児が社会的相互作用をどのように認知し、どのようなプロセスを経る中で問題行動に至ってしまうのかについて、自己理解と他者理解を融合させた自他理解の枠組みを用い、実験的アプローチと臨床的アプローチを組み合わせた検討を行うことで、個々に応じた支援方略を選択するための礎となる知見を蓄積することを目的とする。
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研究実績の概要 |
今年度は、新型コロナウイルスの影響により、予定していた特別支援学校2校での課題調査を実施することができず、研究計画の大幅な変更を余儀なくされた。そこで、今年度は昨年度特別支援学校で実施した研究データの分析を行った。 対象者は19名であり、問題解決場面3題 (①自己と他者場面・②自己と両親場面・③自己と先生場面) を実施した。対象者をASD群 (10名)、知的障害群 (9名) に分け、回答内容を自己優先・他者優先・両者優先・その他の4つから分類を行った。 その結果、どの場面においてもASD群と知的障害群で優先する選択肢が異なっていた (①ASD群:両者優先・知的障害群:自己優先、②ASD群:他者優先・知的障害群:両者優先、③ASD群:他者優先・知的障害群:両者優先)。 これらのことから、両群ともに場面 (もしくは登場人物との間柄) によって異なる回答を行っていることが明らかとなった。つまり、ASD群、知的障害群のどちらも状況に応じて自身の振る舞いを選択している可能性がある。この点に関しては、対象者には自己理解課題と他者理解課題も併せて実施しているため、来年度大規模な調査を実施しデータ数を確保した上で、統計的な処理を行い、両群の回答傾向およびASDにおける問題解決場面の特徴を自己/他者理解の側面から検討を行う予定である。また、必要に応じて複数名の学校生活の様子を観察し、日常生活場面の特徴を探る予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により、特別支援学校での課題調査を実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、昨年度予定していた特別支援学校での課題調査を実施するとともに、児童・生徒の様子に関するデータを収集する予定である。
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