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ダイナミックアセスメント遂行時の脳内ネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K14046
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関東京学芸大学 (2023)
筑波大学 (2020-2022)

研究代表者

武井 真純 (青木真純)  東京学芸大学, 大学教育研究基盤センター機構, 講師 (40735479)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードダイナミック・アセスメント / 行動の変容 / 事象関連電位 / 認知教育 / 相互作用的やりとり / 生体反応 / 発達障害 / 知的障害 / 相互的やりとり / ダイナミックアセスメント / 発達障害・知的障害 / 脳内ネットワーク
研究開始時の研究の概要

ダイナミックアセスメントは、教師が子供と一緒に課題に従事するような相互作用的な関わりの中で、子供の理解度をその都度アセスメントし、適切なヒント(足場かけ)を提供することによって、子供自身が解決方法を見つけていく教育的アプローチのことである。 これまで、知的障害や発達障害のある子供を対象に、実践研究の中で成果を上げてきたものの、ヒントの程度やそのタイミングといった教師の技能に依存する部分が大きく、科学的なエビデンスが十分ではないことが指摘されてきた。本研究では、ダイナミックアセスメント遂行時の成人や子供の脳内ネットワークを明らかにすることで、その効果について検証する。

研究実績の概要

ダイナミック・アセスメント(dynamic assessment;以下DA)は,教師が子供と一緒に課題に従事するような相互作用的な関わりの中で,子供の理解度をその都度アセスメントし,適切なヒント(足場かけ)を提供することによって,子供自身が解決方法を見つけていく教育的アプローチのことである。これまで,知的障害や発達障害のある子供を対象に,実践研究の中で成果を上げてきたものの,プロンプトの量や質,そのタイミングといった教師の技能に依存する部分が大きく,科学的なエビデンスが十分ではないことが指摘されてきた。そのため,生体反応のデータを通して,そのエビデンスを構築することが本研究の目的である。
2023年度は,昨年度に引き続き,定型発達成人を対象に,ダイナミック・アセスメントに含まれる各コンポーネントについて,生理心理学的な視点からどのように解釈できるかを検討した。その結果,ADHD児においては,同じ刺激を処理する場合にも,先行する教示の内容によって,とりうる反応方略が異なる可能性が示唆された。また,定型発達成人においては,ダイナミック・アセスメントに基づく介入の前後で,実験心理学的な課題を実施したところ,行動成績ならびに事象関連電位において,現時点の分析の状況においては,明確な差異は見られなかった。これについては,定型発達成人では,介入の機会が短く,認知変容を促すところまでには到達しなかった可能性が考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画に基づき,研究を進めているが,コロナ禍であった過去2年間の研究計画からの遅れが十分に取り戻せていないため。

今後の研究の推進方策

2024年度は,最終年度であり,データ分析と並行して研究成果報告を行う予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 注意欠如多動症児の干渉制御における先行手がかりの影響に関する予備的検討2023

    • 著者名/発表者名
      青木真純・岡崎慎治
    • 雑誌名

      生理心理学と精神生理学

      巻: 41 号: 2 ページ: 154-161

    • DOI

      10.5674/jjppp.2313si

    • ISSN
      0289-2405, 2185-551X
    • 年月日
      2023-12-31
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大学生におけるPASS理論に基づく認知特性評価の試み―CAS2:Rating ScaleによるPASS尺度とASD特性,ADHD特性との関連―2021

    • 著者名/発表者名
      青木真純・中島範子・岡崎慎治
    • 雑誌名

      障害科学学会

      巻: 45 ページ: 65-76

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ADHDやASDのある大学生の認知特性とこれに関連する方略評価についての検討 : DN-CAS認知評価システムの年齢外適用を通して2020

    • 著者名/発表者名
      青木真純・佐々木銀河・中島範子・岡崎慎治・竹田一則
    • 雑誌名

      特殊教育学研究

      巻: 58 ページ: 165-175

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 特別支援教育における神経生理学的アプローチと医療支援2023

    • 著者名/発表者名
      勝二博亮, 北洋介, 青木真純, 吉村優子, 田原敬
    • 学会等名
      日本臨床神経生理学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ダイナミック・アセスメントを用いた教育的支援の効果に関する予備的検討2023

    • 著者名/発表者名
      青木真純
    • 学会等名
      特殊教育学会第61回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] PASS認知神経モデルに基づく新たな認知発達評価Cognitive Assessment System 2nd Ed. (CAS2) の利用可能性2022

    • 著者名/発表者名
      岡崎慎治 , 奥畑志帆 , 青木真純 , 石原章子 , 井上知洋 , 中山健 , 前川久男
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第60回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 高等教育機関における新専門職アセッサ─に求められるスキル・コンピテンシ─とは2022

    • 著者名/発表者名
      中野 泰伺, 脇 貴典, 諏訪 絵里子, 青木 真純, 高橋 知音, 篠田 晴男
    • 学会等名
      日本LD学会 第61回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 特別支援教育におけるダイナミック・アセスメントの適用可能性―具体的で質的な相互作用的やりとりを評価する―2021

    • 著者名/発表者名
      青木真純・吉井鮎美・齋藤大地・奥村香澄・谷口知美・今中博章
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第59回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 知能のPASS理論に基づく認知発達の評価と支援Update: 新たな適用可能性の検討2020

    • 著者名/発表者名
      岡崎慎治 , 石原章子 , 奥畑志帆 , 青木真純 , 中山健 , 前川久男
    • 学会等名
      特殊教育学会第58回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 知的障害児の心理・生理・病理2022

    • 著者名/発表者名
      勝二 博亮、細川 美由紀、軍司 敦子、田原 敬、青木 真純、日高 茂暢、鈴木 浩太、久保 愛恵
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      北大路書房
    • ISBN
      9784762831881
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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