研究課題/領域番号 |
20K14061
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
脇 貴典 筑波大学, ヒューマンエンパワーメント推進局, 助教 (60865799)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | コンサルティ・センタード・コンサルテーション / コンサルテーションプロセス / コンサルティのレパートリー / 学校コンサルテーション / 問題解決 / コンサルティ中心コンサルテーション / 再現可能性 |
研究開始時の研究の概要 |
学校におけるクライアントの問題行動への支援として、間接支援技法であるコンサルテーション(学校コンサルテーション)が行われている。 効果的な学校コンサルテーションは、クライアントに対する問題解決的な対応と、コンサルティへの支持的な関わりの双方の観点から行うことが重要である。しかし、問題解決をするための具体的な実践や、学校現場への適用について詳細な検討はされていない。 そこで本研究では、クライアントに対する問題解決的アプローチに加え、コンサルティ支援に貢献するコンサルテーションを実施し、その支援効果を実証する。本研究の結果より、クライアントの問題行動の低減とコンサルティの専門性向上の両立が期待できる。
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研究実績の概要 |
今年度は主に、①コンサルティ・センタード・コンサルテーションに関連する影響要因の調査、②国際学会における本研究内容に関する発表、③関連するセミナー・研究会等への参加を実施した。 ①コンサルティ・センタード・コンサルテーションモデルにおけるコンサルタント-コンサルティ間の問題解決について検討した。特に、コンサルテーション内における会話・相互作用を通した問題解決機能について着目し、関連する先行研究を調査した。 ②国際学会において、本研究に関する発表を行った(38th Annual Pacific Rim International Conference on Disability and Diversity)。昨年度収集した研究データをもとに、データの分析、発表を行った。本研究では、クライアントへの支援に及ぼす影響(支援の促進要因、阻害要因)についての詳細を検討した。 クライアントへの支援に及ぼす促進要因、阻害要因をそれぞれ3要因検討した。促進要因は、クライアント自身、あるいは家族からの働きかけ、法律の施行や一部改正などが支援を促進する要因としてあげられた。阻害要因では、支援人材の不足、理解や知識の不足などがあげられた。これらのクライアントの支援に影響を及ぼす要因を把握し、実際の相談過程において、コンサルティが置かれた文脈を考慮しながら、コンサルテーションを進める必要があると考えられる。 ③コンサルティ・センタード・コンサルテーションについて、関連するセミナー等に参加し、各領域の専門家・研究者より指導、助言を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は情報収集と研究発表を行ったものの、データ収集が滞った。引き続き、データ収集と分析を行い、その結果を元に学会発表を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象者(コンサルティ)の同意が既に得られている。今後は、遠隔会議システムを用いた継続インタビュー調査を行い、データ収集を継続する。また、それらの結果を国際学会で発表することを予定している。
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