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シングルケースデータのメタ分析による重度・重複障害児者の定位反応の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K14063
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関東京大学

研究代表者

武長 龍樹  東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任研究員 (50629037)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード重度・重複障害 / メタ分析 / 時系列データ / 定位反応 / シングルケース研究 / 時系列分析 / コミュニケーション
研究開始時の研究の概要

2010年代以降シングルケース研究を統合するメタ分析の手法が盛んに開発され、議論されているものの、反応が分かりにくく不安定な重度・重複障害児者には適応されていない。本研究は、(1) エビデンスの規準を満たす研究デザインを用いて重度・重複障害児者に対する定位反応の動きの時系列データを取得する。(2)微細な反応を動きの可視化技術を用いて定量化した動きの時系列データについて、提案されているどの効果量を用いるべきかを明らかにする。(3)その効果量を統合しメタ分析をすることによって、重度・重複障害児者の反応の不安定さをもたらす要因を日内変動と日間変動の観点から明らかにする。

研究成果の概要

重度・重複障害児者とのコミュニケーション支援のためには、彼らの定位反応を把握することが重要であるが、反応は微小で不安定であるために観察が難しい。この研究では、メタ分析を用いて彼らの動きの時系列データから、定位反応の個別性を客観的に評価することを目指した。最終年度までの実験的観察から得られたデータを分析し、平均値に基づく効果量を算出した。マルチレベルモデルを構築して日内変動や日間変動の要因を考慮し、心拍数の水準が定位反応に影響を与える事例がみられた。この研究では、シングルケース研究のメタ分析手法を比較検討し、微小な反応の客観的な解釈につなげる手法を提案した

研究成果の学術的意義や社会的意義

重度・重複障害児者のコミュニケーション支援には、どのような状況において彼らの定位反応が生じているかをできるだけ客観的に把握することが重要だと考えられる。そのために本研究ではシングルケース研究のためのメタ分析の手法を、彼らの動きの時系列データへ適用できることを明らかにした。これを教育実践に応用していくためには、ABAデザインに代表される介入フェーズの前後にベースラインフェーズを実験的観察の手法によって重度・重複障害児者の反応を確認していくことが必要だと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2020

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 重度・重複障害児の家族に対するオンラインを活用したコミュニケーション支援の試み 2事例の取り組みを通して2022

    • 著者名/発表者名
      赤松裕美、小室惟、志磨村早紀、武長龍樹、中邑賢龍
    • 学会等名
      特殊教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 重度・重複障害児に対するロボットと人間のコラボ教育2020

    • 著者名/発表者名
      巖淵守・西島和秀・武長龍樹・赤松裕美・佐野将大・中邑 賢龍・青木高光
    • 学会等名
      特殊教育学会 第58回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 重度・重複障害児の反応や体調の変化の記録・可視化を支援するインタフェース2020

    • 著者名/発表者名
      小宮山正晴・巖淵守・佐野将大・武長龍樹・赤松裕美・中邑 賢龍
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェースサイバーコロキウム
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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