研究課題/領域番号 |
20K14067
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
|
研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
内海 友加利 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教 (00845232)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 特別支援学校 / 女性教師 / 教師の成長 / 自立活動 / 専門性 |
研究開始時の研究の概要 |
インクルーシブ教育システム下における特別支援教育の質的な充実に向けて、特別支援学校教師の専門性向上が喫緊の課題である。とりわけその過半数を占める女性教師のさらなる活躍が期待されるところであるが、女性教師に関する特別支援教育分野の成果はきわめて脆弱である。女性教師がどのような課題に向き合い解決してきたのかを明らかにすることは、当該分野のマンパワー開発に新たな知見を提供するものといえる。 本研究は、特別支援学校における女性教師に関する理論的枠組みの整理やライフキャリアの実態に基づき、成長プロセスの特徴を明らかにすることを目的とする。特に、現職段階の涵養が重要とされる自立活動の専門性に注目する。
|
研究実績の概要 |
インクルーシブ教育システム下における特別支援教育の質的な充実に向けて、特別支援学校教師の専門性向上が喫緊の課題である。とりわけその過半数を占める女性教師のさらなる活躍が期待されるが、女性教師の成長に関する特別支援教育分野における成果は極めて少ない。女性教師は結婚や出産、育児などにおいてキャリアの中断を含む特徴があり、家庭生活と職業生活が混交する複雑なキャリア形成をたどっている(船山・玉城・杉山ら,2013)。 女性教師のキャリアに関わる研究としては、出産・育児と就労継続に関する研究(例えば、深澤・重川,2015)や、女性の管理職登用に関するものなどがある(例えば、楊,2018)。これらの研究は2010年代頃から増加傾向にあり、働き方改革との関係からワーク・ライフ・バランスへの注目が想定できる。女性教師に関する研究は多様な視点から増加傾向にあるといえるが、これらの先行研究はいずれも小学校等の教師を対象とするものであり、特別支援学校教師に焦点を当てた研究はない。 当該年度においては、特別支援学校女性教師のキャリア形成の特徴を析出することを展望し、特別支援学校女性教師の成長プロセスに関する調査を実施しているところである。また、家庭生活と職業生活の両立による専門性向上に関わる自己研鑽の方略を明らかにするため、ライフステージごとの生活実態について検討する。なお、本研究は自立活動の指導に関わる専門性に焦点をあてるものである。 また、関連して、教師の成長を支える現職研修体系の整理を行うとともに、日本特殊教育学会第60回大会自主シンポジウムにて話題提供を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和2年度からの新型コロナウイルス感染症の影響等により、研究打ち合わせや質問項目の作成及び調査の実施に関して計画の変更が必要となった。
|
今後の研究の推進方策 |
現在実施している特別支援学校女性教師の成長プロセスに関する調査に継続して取り組み、論文投稿等による成果の発信を行う予定である。また、調査結果に基づき、ライフキャリアの実態に関する調査実施に向けた検討を行う。
|