研究課題/領域番号 |
20K14071
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 専修大学 (2021-2023) 東洋学園大学 (2020) |
研究代表者 |
塚本 匡 専修大学, 人間科学部, 講師 (90838773)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 心理学 / 工学 / RTK-GNSS / GPS / 対人距離 / 対人相互作用 / 子ども / 自閉スペクトラム症 / 社会的相互作用 / 視点取得 / 工学デバイス / 定量評価 |
研究開始時の研究の概要 |
自閉スペクトラム症のある子どもの割合は増加傾向にあり、その主要な特徴である対人相互作用の障害に焦点を当てた支援プログラムの構築が望まれている。本研究では、発達支援領域において注目されつつある工学デバイスのうち、モーションキャプチャと多視点カメラを活用することで、学齢期の自閉スペクトラム症のある子どもたちの仲間関係への有効な支援を確立することを目的とする。工学デバイスを用いることで、子どもたちの複雑かつダイナミックな対人相互作用を効率的に定量評価することが可能になり、また、自閉スペクトラム症児の仲間との対人相互作用を促進することが可能になることが予測される。
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研究成果の概要 |
屋外環境における定型発達の子どもと自閉スペクトラム症のある子どもの対人相互作用を、位置情報計測装置(RTK-GNSS)を用いて定量的に評価できるかどうか検討した。具体的には、構造化された遊びや自由遊びの最中の親子の位置情報をRTK-GNSSによって計測し、それに基づいて算出された対人距離を直接観察によって得られた行動データと比較した。その結果、RTK-GNSSは親子の時間経過に伴う対人相互作用の変化を自動的かつ簡便に調べることのできる有用なツールとなりうることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特別支援教育の現場では教育や支援の効果を検証することが求められるが、対人相互作用の評価には膨大な労力と時間がかかるなど、さまざまな困難が伴う。本研究では、近づいたり離れたりする子どもたちの複雑かつダイナミックな対人相互作用を、自動的かつ簡便に評価するための1つのツールとしてRTK-GNSSが有用であることが見いだされた。RTK-GNSSを用いた評価手法には、屋外という制約の多い環境の中での親子の接近行動などを定量的に評価できる可能性があり、その生起要因について詳細な検討を加えることで、将来的には対人相互作用を促進するための研究や実践の選択肢が増えると考えられる。
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