研究課題/領域番号 |
20K14075
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
黒神 経彦 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, こころの診療部, 医長 (70849471)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 注意欠如・多動症 / 連続遂行検査 / もぐらーず / ロジステイック回帰分析 / 予測モデル / 連続遂行検査(CPT) / 注意欠如・多動症(ADHD) / ロジスティック回帰分析 / 注意欠陥/多動性障害(AD/HD) / 注意欠陥/多動性障害 (AD/HD) / 客観的指標 |
研究開始時の研究の概要 |
本邦においては「もぐらーず」というモグラたたきを模したContinuous Performance Test(CPT)での注意欠陥/多動性障害(AD/HD)児における持続性注意力、衝動性評価に関する報告がこれまで散見されているが、AD/HD診断の適齢期である6歳以上での非AD/HD群でのデータが十分に調査されていない。本研究は「もぐらーず」での非AD/HD群を含めたデータを得て、同検査でのAD/HD特性の有無のカットオフ値の推定や検査適応年齢の範囲を検討することを目的としており、その結果は観察者の主観的評価だけによらない、より客観性を伴ったAD/HDの診断を後押しするものと考えている。
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研究成果の概要 |
「もぐらーず」という連続遂行検査(CPT)を、注意欠如・多動症(ADHD)群、非ADHD群で施行後、その結果においてロジステイック回帰分析を行い、ADHD診断の予測モデルを作成した。ADHD群は当科受診歴がある症例から計163名(男児:132名、女児31名)を選定した。非ADHD群として、既報論文から二次利用した計153名(男児:69名、女児:84名)に加え、近隣小学校から募集した計50名(男児:28名、女児:22名)を選定した。ADHD群では不注意優勢型と混合型が認められたが、いずれの型においても、9割前後の確率で非ADHD群との判別が可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ADHDの特性は静かで刺激の少ない環境では目立たない可能性があり、診察室の子どもの様子だけから評価することの難しさがある。また、ADHDの診断には診断閾値を示す明確な客観的なカットオフポイントがない。そのため、ADHDの診断に際して、主には養育者から日常生活における状況を聞き取る必要があるが、想定される特性の強さは養育者の主観から大きく影響を受ける可能性がある。 本研究では、ADHD群と非ADHD群でのMOGRAZの結果をもとにADHD診断予測モデルを作成し、臨床現場で容易に利用できる客観性指標を確立することを目的としている。
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