研究課題/領域番号 |
20K14076
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
渡邊 祐介 北海道大学, 大学病院, 特任講師 (90789405)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 医療安全 / 手術修練 / 医学教育 / 多職種連携 / カダバートレーニング / 高難度手術 / トレーニング / 外科修練 / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
革新的な高難度新規手術の安全導入と普及においては、教育体制の整備が必須であり、外科医の専門的知識や高い技量、そしてチーム連携といった総合力が求められる。そのためには、包括的な修練方法の確立が重要である。 本研究の目的は、革新的高難度新規手術である経肛門的全直腸間膜切除術(Transanal Total Mesorectal Exision,以下 TaTMEと略記)に対する多職種参加型ハイブリットシミュレ ーショントレーニングの構築である。さらに、同トレーニングの学習効果について検証し、普遍的かつ標準的なカリキュラム開発手法の確立を目指す。
|
研究成果の概要 |
経肛門的全直腸間膜切除術を題材に、高難度新規手術導入におけるトレーニングモデルを開発した。外科医にとって理解が重要である知識・技能を同定し、手術室看護師や臨床工学士とともに手術室チームとして共通認識が重要となる学習項目を選定した。また、技能修練におけるヒト解剖を活用した実践的手術工程トレーニング以外に、新規術式特異的技能修練シミュレーションモデルと形成的評価指標を開発し、妥当性評価の枠組みをデータとともに示した。学習項目に基づく教材開発の整備進めたが、新型コロナウイルス感染症の流行により対面式トレーニング研修は実施することができず、教育効果についても検証は行えなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高難度新規手術を安全に導入普及するにあたっては、外科医の知識習得や技能修練のみならず、手術室看護師や臨床工学技士を含む手術室チームでのトレーニングが重要である。これまで外科医に着目したトレーニングが多い中、本研究では手術室チームに必要な知識・技能に関しても、教材を含む修練モデル開発の枠組みを示した。また当該手術術式の技能訓練においてはヒト解剖を利用したトレーニングが高い学習効果を有するが、特異的な技能を抽出しシミュレーションモデルと技能評価指標を確立することにより、学習効果の向上と修練資源の最適化を両立できるハイブリットトレーニングカリキュラムの構築が可能であることを明らかにした。
|