研究課題/領域番号 |
20K14079
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
遠山 紗矢香 静岡大学, 情報学部, 講師 (80749664)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | プログラミング教育 / 協調学習 / プログラミング教育の評価 / ジェンダー / メタ認知 / 小学校でのプログラミング教育 / 理解深化 / 学習支援ツール |
研究開始時の研究の概要 |
プログラミングは「できる」が「わかる」に先んじる可能性を含む活動であり,学習者の理解深化を促すための位置づけ方が重要である.本研究は,プログラミングを学習者が未知なことへの注意を喚起し学びを促す学習支援ツールと位置づけ,プログラミングを協調学習と組み合わせることで,学習者の理解を深化させる授業設計を行うための枠組みの提案を行う.この際「できた」ことを土台として「わかる」へ昇華させる「活用→習得」型の学習形態の実現を目指す.そのために公立小学校の限られた施設・設備で実践する前提で枠組みの原案をまとめる.また,複数の小学校教師に本枠組みを活用してもらい,授業設計から分析・振り返りまでを行う.
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研究実績の概要 |
本年は,これまでに実施した創造的なプログラミング教育の実践研究についてデータを取りまとめ,対外的に発表を行うことに注力した.また,関連研究として,(1)メタ認知の観点からプログラミング学習への介入を行う実験室実験,(2)ジェンダーが子ども達のプログラミング学習へ与える影響についての量的調査,(3)プログラミング教育の長期的な評価研究も開始した. (1)については,複数名でプログラミング活動の場を共有しながら創作活動を行うことなよって,他者の活動を参考にして,自分の作品へ他者のアイディアを取り入れようとする活動が見られた.また,支援者としての大人との関わり方は,子どもが自身の創作活動についてどれだけコントロール感を持っているかによって変化することもわかった.質問の質的な分析によって,上記のことが明らかになってきた. 一方で,(1)のような状況を実現する前段階に課題があることもわかった.女子児童のプログラミング活動参加希望者が極めて少ないことがわかったため,(2)についての調査を開始している.具体的には,小学生と大学生に対して,アンケート調査を行い,それら結果を比較する研究を実施した. (3)については,今後のプログラミング教育の評価方針について検討するために,先行しているプログラミング教育の事例に対する評価研究に参画することで知見を得た. 上記(1)から(3)については,それぞれ対外的な発表を行った.4年目も引き続き,新型コロナウイルスの感染状況を踏まえつつ,オンラインで可能な限りの連携が実現するよう,実践研究を進めていく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け,前年度までのプログラミング教育の実践については計画よりもやや遅れていた.ただし,近隣の小学生を対象として少人数制で教室を実施するなどの工夫により,対応できた部分もあった. 今年度は,昨年度までに実施した実践を踏まえて対外発表を行うことにより,予定していた研究成果をあげることへと近づいてきている. また今年度は,小学校等の現職の先生方と研究成果を共有し,有効性について議論を行った.現職の先生方にはシンポジウムのパネリストを務めていただく,学会に参加していただく,オンライン会議を行うなどの機会を通じて交流を深めた.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,3年目に行った対外発表での議論を通じて得られた新たな観点や,実践成果をまとめるうえで課題だと感じられた部分について検討を進める.特に,プログラミング教育におけるメタ認知の効果や,子ども向けプログラミング教育に参画するうえでのジェンダーの影響,プログラミング教育を通じて育成すべき能力やその評価方法について,今後の研究計画を形づくるような検討を進めていく.
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