研究課題/領域番号 |
20K14081
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 神戸大学 (2022-2023) 大阪大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
大山 牧子 神戸大学, 大学教育研究センター, 准教授 (70748730)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | リフレクション / 大学教育 / 授業改善 / reflection IN action / reflectionON action / 授業実践 / 省察 / 授業研究 / 大学教員 / reflection in action / reflection on action / VR / reflection-IN-action |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、大学教員が継続的に教授活動を改善するためのリフレクション支援を目指して、教育レパートリーの生成と活用の循環プロセスを明らかにすることである。具体的には、大学初年次教育を担当する教員を対象に、授業実践事後のリフレクション(reflection-ON-action)によって生成される教育のレパートリーと、実践渦中のリフレクション(reflection-IN-action)によって活用される教育のレパートリーを、実践的な縦断研究を用いて明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、大学教員が継続的に教授活動を改善するためのリフレクション支援を目指して、教育レパートリーの生成と活用の循環プロセスを明らかにすることである。具体的には、大学初年次教育を担当する教員を対象に、授業実践事後のリフレクション(reflection-ON-action)によって生成される教育のレパートリーと、実践渦中のリフレクション(reflection-IN-action)によって活用される教育のレパートリーを、実践的な縦断研究を用いて明らかにすることを目標としている。 2023年度は2022年度に実施した教員の授業実践後のリフレクション(reflection-ON-action)によって生成される教員のレパートリーの抽出を行うためのインタビュー調査のデータを質的に分析し、リフレクションのレパートリーとレパートリーを支える知識を明らかにした。具体的には、大学教員がリフレクションによって得られる教育におけるPCK(Pedagogical Content Knowledge)のレパートリーを授業改善の具体案と照らし合わせて示した。その結果、レパートリーとして、教材・授業方法・学生についての知識は、キャリアが長くなるほど知識量が豊富であり、課題意識を広く持ちそれらを用いるタイミングが柔軟であることが示された。この結果は日本教育工学会全国大会にて発表を行なった。また、本研究によって明らかになった教育のレパートリーに基づくリフレクションの支援を開発するために、インストラクショナルデザインの知見を用いたオンライン授業における授業設計のポイントを神戸大学大学教育研究に論文として示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の出産に伴い、本年度止むを得ず研究を途中で中断することとなった。予定では、分析の実施後、内容を学会発表、論文投稿すると共に、リフレクションの支援を提案する予定であったが、分析ならびに学会発表を実施するにとどまった。したがって本課題を延長し、育休終了後に研究を再開する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
育休終了後は、当初の予定に沿って、リフレクションによる教育のレパートリーの分析結果を論文誌に投稿、ならびに教員のリフレクション支援のプログラムを開発する予定である。リフレクション支援のプログラムが開発された際には、研究への貢献だけでなく、FD(Faculty Development)などを通して、本研究の成果を大学の授業改善といった実践に寄与することを目指す。
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