研究課題/領域番号 |
20K14083
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
泰山 裕 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (90748899)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 思考ツール / 思考スキル / ポートフォリオ / 振り返り / メタ認知 / 転移 / シンキングツール / 汎用性 / 思考力育成 / 教育工学 / 情報教育 / 思考力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,思考スキルの転移を促す学習支援システムを開発することである。 そのために,本研究では思考力を思考スキルとその活用から捉える。この視点から捉えると思考スキルの習得のみならず,それを他の場面で適切に転移させるための支援が重要となる。 思考スキルを転移させるためには,メタ認知が鍵になると考えられる。そのために本研究では思考スキルに対するメタ認知をどのように促すのかに焦点を当てた学習支援システムを構築していく。
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研究実績の概要 |
今年度は開発したツールのプロトタイプの検証,改善を行った。これまでの研究の成果から,思考スキルの転移を促すために,1)これまでに活用した思考ツールを蓄積しておくこと,2)それを複数の視点から一覧化し振り返ることが可能であること,が重要であることが明らかになっている。そのため,今年度は,それらを可能にするシステムとして,写真管理ツールに着目した。1)授業の際に活用した思考ツールの撮影,蓄積しておくこと,さらにそこにタグ作成機能を活用することによって2)教科や思考スキルといった複数の視点による一覧化を可能にすることを実現した。 そのシステムを運用してもらい,そこに蓄積されたデータを用いて,学期末に,思考ツールを振り返る実践を行った。その結果の一次分析から,思考ツールの活用経験を,教科ごと,教科等横断的な思考スキルごとに振り返ることで,これまでよりも詳細な振り返りを行うことが可能になり,思考ツールポートフォリオを複数の観点から振り返ることが,思考ツールの汎用性や使い分けに関する認識に影響を与えることが明らかになった。 このシステムを活用することによって,考える力について,具体的な振り返りが促されること,教科等のタグでの振り返りによって,具体的な活用場面から,思考ツールの利点についての認識が促されること,さらに,思考スキルの観点から教科等横断的に振り返ることによって,思考ツールの汎用性やメタ認知,自己の認知特性などについての振り返りが促されることが 明らかになった。この研究の結果から,思考ツールを活用した思考スキルの育成のための実践においては, 各教科での活用に加えて,思考ツールポートフォリオとして記録しておき,それを複数の観点から振り返ることによって,思考スキルの転移を促すことが可能になると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ツールのプロトタイプの提案と,その実践を通した改善を行っており,申請書に記載した計画通りに,概ね順調に進行している。今後は実践を通した課題の把握とその修正,修正版のシステムの実施,評価を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,実践データをより丹念に分析するとともに,本ツールを複数の学校現場で活用してもらいながら,ツールの評価と効果の検証を進めていく。実践現場での活用とその評価を通して,より活用コストが低く,効果の高い方法の提案を行う。
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