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直視下手術における外科医の注視・行動解析に基づく教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K14092
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09070:教育工学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

飯田 千絵  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80749325)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2020年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード教育プログラム / モーションレコーダー / 糸結び / hand-eye cordination / 習熟度 / 外科手術 / eye-tracker / 映像教材
研究開始時の研究の概要

外科医にとって、直視下手術は重要であるにも関わらず減少傾向にあり、効率的な教育プログラムの開発が望まれている。
本研究では、熟練外科医の暗黙知を効率的に身に付けるための映像教材を開発する。外科医は経験を積むにつれて安全かつ効率的な手術手技を身に付けるが、術中の視点や手の使い方を意識することはない。本研究では熟練医の視線と手技を同時に記録し、それらの関係を客観的に明らかにする。得られた情報は映像教材に落とし込み、実際に若手医師に視聴してもらうことで縫合手技の改善に貢献するかを検討する。
本教育プログラムによって外科医の暗黙知の効率的な伝達が実現すれば、世界的な外科医療の質の向上にも貢献しうる。

研究実績の概要

外科医が手術を学ぶ機会は限られており、より効率的な教育プログラムの開発が望まれている。本研究の目的は熟練外科医の「暗黙知」を効率的に身につけるための教材を開発することである。
令和2年度は熟練医の「手さばき」を客観的に評価することを試みた。手首装着型モーションレコーダーを使用して、糸結びの手技を測定し、定量的評価を行った。レコーダーを装着した状態で、糸結びの手技を行い、データを取得した。得られた値から、手首回旋運動を表すパラメータである、ベクトルの空間軌跡長STL(Spherical vector Trace Length)、運動のスムースさを表すパラメータとされるAS(angular smoothness)、角速度で正規化した角加速度ベクトル軌跡長AATLω(Angular Acceleration vector Trace Length normalized by ω)を計算し、形成外科入局後年数との相関関係を検討した。形成外科専修医および非医師、計15人の糸結びの手技を行ったデータを取得し、上記パラーメータと入局後年数の相関関係を検討したところ、入局後年数とASで-0.82、AATLwで-0.662、STLで-0.57という相関係数を持つ負の相関関係が得られた。これらのデータから、AS・AATL・STLで、入局後年数との相関関係を見ることができ、手技習熟度の定量的評価の可能性を示せた。このように手技の習熟度や熟練外科医の「暗黙知」を明確化することで、より効率的な教育プログラムの開発に繋げることができると考える。
令和2年度はCOVID-19の影響で当初予定していた手術の撮影が滞ったため、自宅などで出来る研究に止まった。令和3年度は大学院への入学に伴い本補助金事業を廃止せざる得なくなったが、ウェアラブルアイトラッカーを利用した熟練医の「視点」に関する研究を継続したい。

報告書

(1件)
  • 2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2022-12-28  

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