研究課題/領域番号 |
20K14099
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
鵜瀬 亮一 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (00793291)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | VR / 状況認知 / 指導者育成 / 選手育成 / 大学野球 / 投手 / 野球 / 熟達指導者 / アイトラッキング / 選手・指導者育成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,VR技術を用いて,野球熟達指導者が有する技術的視点や選手起用,采配などに関する状況認知とアイトラッキング(どこを見ているのか)を同期させた動画を作成する.それらを大学野球選手および将来指導者を志す選手に視聴させ,視聴前後の状況認知の変化を検証する.なお,本研究の最終課題は,熟達指導者の直接的な指導を伴わない状況下でも技術論や野球観,采配に関する知見が選手および指導者へ伝承されるシステムを構築することである.
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研究成果の概要 |
本研究では熟達指導者が試合中に「どこを見て」「何を感じているのか」を収録したVR視界動画を作成した.それらを将来野球の指導者をめざす学生に視聴させ,その前後での状況認知の変化を検証した.その結果,VR視界動画視聴前は何も語っていなかった場面で,その影響を受けたと思われる状況認知が現れたり,視聴から得た知識をもとに全く新しい状況認知を推論的に示す学生が現れた.監督の直接的な指導を伴わない状況下でも,VR視界動画を用いることで選手起用の意図や采配に関する知見が習得されることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熟達者からの「わざ」の伝承は日本社会の様々な分野における長らくの課題でありながら,充分な解決に至っていない.スポーツ指導の現場においては,「わざ」の伝承それ自体の困難さに加え,部活動時間短縮や働き方に対する意識変化,新型コロナウィルス感染症の影響により対面で時間をかけながら伝承することが難しい社会環境に直面しているからだ.このような環境下において,熟達指導者の直接的な指導を伴わない状況下でも効率よく技術論や野球観などの知見が伝承されることが本研究で示すことができた.
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