研究課題/領域番号 |
20K14113
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
内田 麻理香 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任准教授 (80512110)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 科学随筆 / 科学コミュニケーション / アクティブラーニング / 科学ライティング / 科学教育 / グループ討論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、申請者が所属している東京大学・科学技術インタープリター養成部門におい て、1.アクティブ・ラーニング型の科学随筆ライティングの授業と、2.様々な研究分野の科学者による対談イベントの両方を実施することにより、グループ討論を通じた科学随筆ライティング教育プログラムを開発する。さらに、他の授業担当者もそれを実施可能にするために、その授業方法を取りまとめて公開することを目的とする。 授業とイベントの企画を設計する際に、1950年代から科学随筆を継続的に発表し、日常生活の中で出会う科学の面白さを広く読者に伝えた物理学者の同人会、ロゲルギストの活動を調べ、その活動方法を参考にする。
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研究実績の概要 |
本研究では「科学随筆ライティングの授業の理想的実施形態はどのようなものであるか」という問いを立て、科学随筆ライティングの授業・イベントを実施し、理想的な科学随筆ライティングの実践事例を検討することで、その問いに対する回答を試みる。「研究計画1-1:授業プログラムの計画と実施」は、オンラインでアクティブラーニング型の授業を行った。「研究計画1-2:学生の成果物をウェブサイトに掲載」は、東京大学・科学技術コミュニケーション部門のウェブサイトで公開済みである。「研究計画2: 多様な分野の専門家による「放談」イベントの実施」は、オンラインと対面の両方の可能性を残しながら準備を進めつつ、科学技術インタープリター養成プログラム修了生・三浦崇寛の修了研究「研究者放談フォーマット作成の挑戦」を指導した。この研究では、異分野間の研究者で議論が活性化するための要件を、ロゲルギストの放談の記録や、学術系YouTubeチャンネルなどをもとに探索した上で、研究者が放談しやすいフォーマットを作成し、そのフォーマットを元に研究者間で放談した結果を検討した。 今年度は、学術論文を『科学技術社会論研究』に1本投稿した。「科学コミュニケーターの専門性:コリンズ&エヴァンズの専門知論と科学コミュニケーションの垂直モデル/水平モデル」では、欠如モデル概念にかわり垂直モデル/水平モデルという対概念を導入した上で、コリンズ&エヴァンズの専門知論を統合し、科学コミュニケーターを分類して検討した。ほか、科学系、科学技術社会論系の書籍の書評を『毎日新聞』に7本執筆した。第12回日本サイエンスコミュニケーション協会年会では南井まり佳と共同で「脳科学コンテンツに関する社会とアカデミアの差異の検討」を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で、「研究計画2:多様な分野の専門家による「放談」イベントの実施」の遂行にやや遅れが生じていたが、最終年度を延長したため来年度で遅れを取り戻せる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度が最終年度であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で2024年度にまで延長した。研究計画1は「日常生活に関連づけた科学随筆ライティング教育」を引き続き進めるとともに、その授業の成果をウェブサイトに順次公開していく予定である。研究計画2に関しては、新型コロナウイルス感染症の感染状況次第によっては、対面で行うことも視野に入れている。研究の成果をウェブサイトや書籍にまとめるが、オンラインならではの教育方法、イベント開催方法についても対面の方法と比較検討の上、取り上げる予定である。次年度使用額は、ウェブサイトの構築、オンラインイベントの実施のために使う計画である。
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