研究課題/領域番号 |
20K14119
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
齊藤 智樹 順天堂大学, 国際教養学部, 非常勤講師 (90849613)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | STEMの統合 / 構成概念 / 動機 / プロセス / 領域横断的な概念 / プロセススキルズ / 科学やエンジニアリングの体験的・経験的活動 / STEM統合の構造 / NGSS / 領域横断的概念 / CCCs / STEM教育 / STEAM教育 / Interdisciplinary STEM / SCIS / カリキュラム / 教育スタンダード / 分析的な枠組み |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,STEM教育の実践を支える枠組みの一つとして,領域横断的な概念がいかに働き得るか,過去の事例から学ぶとともに,その知見を活かし,現代的な実践におけるデザインを構築することを目的としている.本研究の結果,S/T/E/Mの各分野が,一つの授業の中で,あるいはカリキュラムの中でどのように関係づけられ,偏ることなく,効果的に機能するのか,また機能させることができるようになるためには,どのような取り組みが求められるかといったことが,明らかになる予定である.
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研究実績の概要 |
本研究は,米国のカリキュラム,教育文書等の中に見られる領域横断的な概念と,それを含む枠組みや他の枠組みとの関係を把握することが,所期の目的であった. 2020年度では各文献における領域横断的な概念について一覧を作成し,歴史的な系統を持った概念と,中途から新たに現れた概念について,その経緯を整理した.特に最初期の事例に当たるSCISについて,開発の詳細を把握し,各概念とそれを含む枠組みとの関係性を把握した.加えて,最新のNGSSにおける領域横断的な概念と他の2つの次元との関係性を把握した.以上を踏まえ,領域横断的な概念がカリキュラム上,他の分析的な枠組みとの関係で,どのような働きをしているのかについて,知見をまとめた. 2021年度においては,前年度までに取得整理したデータをもとに,本研究の目的である領域横断的な概念の各カリキュラムのなかでの位置づけ,関連する分析的な枠組み,また枠組みをまたいで領域横断的概念が果たす役割を分析した。 2022年度は、研究成果を随時発表するとともに、これまでにまとめた内容に基づいて、上積みの研究を更に進めた。その成果として、特に1980年代以降の過去のカリキュラムにおける領域横断的な概念の洗い出し、その概念を扱うカリキュラムの枠組みの整理、および領域横断的な概念にまつわる児童生徒の具体的なあらわれと、そのあらわれをまとめるコードの抽出ができ、それぞれ国内外の学会に発表した。 最終年度となる2023年度においては,これまでに抽出し,整理してきた各カリキュラム・教育文書等における領域横断的な概念の扱いから見いだされた共通事項である児童生徒のあらわれについて,それぞれの文献の特徴を見いだすため,分析を行った。また,それぞれの分析結果から変遷を確認できる物については確認し,併せて分析した。これらの内容は最終報告書としてまとめ,出版した。
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