研究課題/領域番号 |
20K14152
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
登藤 直弥 筑波大学, 人間系, 助教 (70773711)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 項目反応理論 / 局所依存性 / ネットワーク分析 / 探索的 / テスト情報量 / テスト理論 |
研究開始時の研究の概要 |
日本のテストに特徴的な問題形式の1つとして大問形式の問題が挙げられるが、テストの作成・評価・運用に際して様々な利点を有する項目反応理論(IRT)に基づきこのような問題への回答を分析するためには、克服すべき課題が残されている。本研究では、近年心理統計学の分野でも盛んに研究が行われるようになってきたネットワーク分析と呼ばれる分析法とIRTを融合させ、大問形式の問題にも適用可能なより柔軟で精度の高いテスト理論の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、ネットワーク分析で用いられる変数間のダイナミクスの探索方法と項目反応理論(IRT)における項目反応のモデリング方法を融合させることにより、探索的に項目反応間の局所依存性の有無を検討し、かつIRTで行われるのと同様のテストデータ解析を可能にする新たなテストデータの分析方法を確立することを目指し、これを達成できる方法を考案した。 具体的には、IRTに基づく分析でよく用いられるモデルと簡便な計算手続きのみでこの目標を達成する方法を考案し、その有効性をシミュレーションを通して検証して、テストの作成・評価・運用に資する統計量の計算方法について検討を加えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は、主にa)局所依存性を生じさせる要因やb)局所依存性の生じているデータに局所独立性を仮定して分析を行った場合の影響、c)局所依存性の検出方法の開発、d)局所依存性を考慮したモデルの開発といった観点から検討が行われてきた局所依存性に関する先行研究に新たな視座を与えるものとなっている。 また、本研究で提案された手続きは先行研究で用いられてきた複雑なモデルや計算方法を用いることなく実行できるものとなっており、実際にテストの作成・評価・運用を行うという観点からも非常に有用性の高い研究成果になっている。
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