研究課題/領域番号 |
20K14162
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 東京未来大学 |
研究代表者 |
仲嶺 真 東京未来大学, モチベーション行動科学部, 特任講師 (70812056)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 恋愛 / 結婚 / 結婚活動 / 婚活 / 成人期 / ライフコース / 生活史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,成人期未婚者のライフコースにおいて,恋愛がどのように位置づくのかを明らかにした上で,その位置づけを支援することによって,自分にとって望ましいライフコース設計および主観的幸福感の向上につながるのかを検討する。研究1では,フォーカスグループ・ディスカッションを用いて現在の恋愛を規定する生活領域の要素を探求する。研究2では,生活史調査を用いて,時間的展望の観点から現在の恋愛が過去経験と将来目標の中でどのように位置づいているのかを明らかにする。研究3では,参加者の相互インタビューによる人生マップの作成という支援法を考案し,同支援がライフコース設計と主観的幸福感の向上につながるかを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、成人期の未婚者が恋愛をどのように捉え、ライフコースの中でどのように位置づけているのか、そしてどのように恋愛をする(あるいは、しない)のかを明らかにすることを重要な問いとしていた。成人期未婚者(とくに婚活者)の恋愛における悩みは、情報の過剰さおよび規範に縛られることによって生じていた。また、恋愛は、趣味、仕事、家庭といった生活領域のそのほかの要素との関係の中で位置づけられ、「できればしたいもの」の一つとして位置づけられていた。成人期未婚者の恋愛の特徴の一つは、生活領域の要素の考慮事項の多さであると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心理学において恋愛は青年期の重要な課題であるとされ、本邦では青年期を中心に検討がなされてきた。しかし、近年は成人期においても恋愛が活発であるとともに、「婚活支援」の名の下で成人期における恋愛が支援されている。すなわち、成人期の恋愛の心理的側面については明らかにされないまま支援制度だけが整備されており、その支援はとくに心理的側面に関して不十分なものに成らざるを得ない。 本研究では、成人期において恋愛がいかになされているのかを明らかにし、また成人期の恋愛を捉える視点を提供することを試みた。したがって、本研究は成人期における恋愛の支援の在り方に再考を促すものと考えられる。
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