研究課題/領域番号 |
20K14167
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 新潟県立大学 |
研究代表者 |
藤原 健志 新潟県立大学, 人間生活学部, 准教授 (80715160)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 聴くスキル / ソーシャル・スキル |
研究開始時の研究の概要 |
ソーシャル・スキルの中でも「聴くスキル」は基本的スキルと言われているが、その活用の有無は、状況に応じた使用スキルの変化や、そもそも個人が有する様々な認識によって大きく左右されると考えられる。本研究の目的は、(A)スキルの背景となる聴くことに関する意識を探索的に検討し、これが実際の聴き方にどのように影響するのかを明らかにすることと、(B)状況に応じた聴くスキルの使い分けの有効性を明らかにすることである。そのために、(A)と(B)について、質的・量的研究を組み合わせた複数の研究群を設定し、これを実施する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、(A)聴くことに関する意識を探索的に検討し、これら意識が聴くスキルの各要素とどのような関連を有するか明らかにすることと、(B)聴くスキル尺度を活用し、状況に応じた聴き方の使い分けの有効性を明らかにすること、の2点であった。(A)については、(a)保護者が子どもの話を聴くときの意識や(b)夫婦間で話を聴いている時の認識について調査を行い、両者の尺度化を試みた。(B)については、大学生を対象に調査を行い、3つの仮想場面を通じて、聴き方に変化を持たせている可能性が示唆されたほか、こうした変化を持たせた聴き方が全般的な社会的スキルと関連を有する可能性についても明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた研究成果とその公表を通じて、聴くことの背景にある様々な価値観を明らかにし、それが対人場面における聴き方やその後の適応に影響を与えることを明らかにした。幅広い年齢段階における聴くことの重要性を示すとともに、コミュニケーション行動の背景とその影響を心理学的観点から詳細に検討することが可能となったことに、高い学術的意義を有すると考えられる。こうして得られた知見を広く一般に公表することによって、聴くことを含むコミュニケーション向上のためのよりよい研修機会の提供に資するなど、社会的意義も深いと考えられる。
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