研究課題/領域番号 |
20K14169
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
三浦 大志 杏林大学, 保健学部, 講師 (80726084)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | メタ認知 |
研究開始時の研究の概要 |
メタ認知は認知活動の効率化に不可欠な機能であり、教育におけるメタ認知の重要性はしばしば主張されている。しかしメタ認知研究は、領域固有の能力との交絡を排除し、オンラインのコントロール機能を測定する課題が存在しないという測定方法の問題を抱えている。そこで本研究では、オンラインのコントロール機能を捉えたメタ認知能力測定課題を新たに作成し、その妥当性を検証する。作成した課題の妥当性を既存の諸課題との関連を見ることで検証した後、大規模サンプルを用いた実験を行って課題の集団規準を作成する計画である。課題の英語版作成も予定している。
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研究実績の概要 |
メタ認知は認知活動の効率化に不可欠な機能であり、教育におけるメタ認知の重要性はしばしば主張されている。しかしメタ認知研究は、領域固有の能力との交絡を排除し、オンラインのコントロール機能を測定する課題が存在しないという測定方法の問題を抱えている。そこで本研究では、オンラインのコントロール機能を捉えたメタ認知能力測定課題を新たに作成し、その妥当性を検証することを目的とする。 令和4年度は、第1実験の結果の分析を行った。分析結果を踏まえて、メタ認知能力測定課題の諸変数を調整し、プログラムに修正を加えた。修正を加えたバージョンのメタ認知能力測定課題を用いて、大学生を対象として第2実験を実施した。実験参加者は、上述のメタ認知能力測定課題、およびオンラインのコントロール機能を特定的に捉えているとは言えないが、メタ認知機能と関連を有すると考えられる諸課題(ウィスコンシンカード分類課題・文章読解課題・記憶課題・確信度判断課題・メタ認知能力尺度)を行った。令和4年度中に予定の人数の2/3程度の実験を終え、令和5年度5月中に予定の人数の実験実施を終える予定である。実験実施と並行して、大規模サンプルを用いて行う第3実験の実施計画についても着手している。 また、日本心理学会第86回大会において、メタ認知機能に関連する発表を第一著者として行った。さらに、本研究の基盤となるコントロール機能に関する研究成果をまとめ、第一著者として国際ジャーナルに投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和2年度中に第1実験を、令和3年度中に第2実験を、令和4年度中に第3実験を終了していることが、研究開始時の予定であった。しかし、新型コロナウイルス流行の影響で、令和2年度に第1実験を開始することができなかった。令和3年度・4年度は第1・第2実験を実施できたため、年度単体では堅調に進捗したといえるが、令和2年度に発生した進捗の遅れを取り戻すには至らなかった。そのため、現在までの進捗状況は研究開始時の計画よりはやや遅れているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
第2実験の実験結果を分析し、メタ認知能力測定課題の妥当性を検証した後、大規模サンプルを用いた第3実験を行って、課題の集団規準を作成する予定である。
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