研究課題/領域番号 |
20K14176
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
|
研究機関 | 常葉大学 (2022) 九州女子大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
村上 太郎 常葉大学, 保育学部, 准教授 (20762074)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 指示対象付与 / 語用論 / 選択的信頼 / 他者意図理解 / 幼児 / 発達 / コミュニケーション / 乳幼児 / 曖昧発話 / 解釈 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、指示意図を解釈する語用論的処理「指示対象付与」に着目し、社会的場面(他者のやりとり場面)における幼児の指示対象付与方略の発達過程を、行動実験によって解明する。具体的には、①幼児は、文脈をふまえて曖昧な発話を適切に解釈する他者を選好(信頼)するか、②関連性がない発話であっても抑揚などの要因(ユーモラスな発話)によって他者の選好の程度が変化するかを検討する。さらには、③発話のズレを面白いと感じる反応はいつ頃からみられるかについても検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、指示意図を解釈する語用論的処理「指示対象付与」に着目し、社会的場面(他者のやりとり場面)における幼児の指示対象付与方略の発達過程を、選択的信頼パラダイムを用いた行動実験によって解明することを目的とした。 その結果、発話解釈の適切性を第三者的な視点から評価する能力は3-4歳児でもある程度みられ、明示的に評価できるようになるのは5-6歳児であることが示された。また、3-4歳児でも、文脈に応じた適切な解釈を行わない他者より適切な解釈を行う他者から選択的に学習をすることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、発話解釈の適切性を第三者的な視点から評価する能力は3-4歳児でもある程度みられ、明示的に評価できるようになるのは5-6歳児であることが示された。また、3-4歳児でも、文脈に応じた適切な解釈を行わない他者より適切な解釈を行う他者から選択的に学習をすることが示された。これらの結果から、二者間のコミュニケーションがかみ合っているかどうかを第三者的に評価する能力は幼児期において既に獲得しており、さらにはコミュニケーションがかみ合っていない人よりかみ合っている人から選択的に学習する可能性を示唆している。
|