研究課題/領域番号 |
20K14178
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
河合 輝久 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (60780509)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 大学生 / うつ病 / メンタルヘルス・ファーストエイド / 友人関係スタイル / 援助要請の勧め / 学生相談機関 / 抑うつ症状 / 傾聴 / ファーストエイド / 抑うつ / 友人関係 / 心理教育 |
研究開始時の研究の概要 |
大学生はうつ病を発症した場合,身近な友人に援助を求めやすいため,非専門職の初期支援(ファーストエイド)の啓発が重要である。一方,現代大学生の友人関係のとり方の多様性を踏まえると,一律的な啓発には限界がある。そこで,本研究では,大学生の友人関係の様態を踏まえたうつ病大学生へのファーストエイドに関する心理教育プログラムを開発するため,次の研究を実施する。まず,ファーストエイドスキル(傾聴および援助要請勧奨)を測定する尺度を作成し妥当性と信頼性を検証する。次に,友人関係の様態によってそれらのスキル得点に差異が認められるかを検証する。これらの成果に基づき心理教育プログラムを開発しその効果を検証する。
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研究実績の概要 |
最終年度に実施した研究は次の3つであった。 第一に,昨年度までに作成した尺度(傾聴効力感尺度,援助要請を勧める効力感尺度)の妥当性を再検討した。概念的に負の関連があることが予想される外部変数(精神障害のある者に対する偏見や差別)との相関分析を行った結果,小~中程度の負の相関係数が算出された。また,約2週間の間隔を空けて各尺度を実施した結果,再検査信頼性係数は.65-.77であった。以上から,作成尺度は一定程度の妥当性を有していることが示唆された。 第二に,友人関係の取り方の違いによって,抑うつ症状を呈する友人にファーストエイド(傾聴,援助要請の勧め)を実行する自信の程度が異なるかを探索的に検討した。大学生を対象に質問紙調査を実施し,友人関係の類型を抽出するために潜在混合分析を,類型間の傾聴および援助要請の勧めに関する効力感尺度の得点差を検討するために分散分析を行った。その結果,自他を傷つけることを恐れることよりも,自己開示を優先する友人関係をとる群の各尺度得点が総じて相対的に低いことが示された。つまり,ファーストエイドに関する教育では,友人関係の取り方も考慮する必要が示唆された。 これらを受け,第三に,大学生を対象に抑うつ症状を呈する友人への初期支援に関する教育プログラムを開発し試行した。しかし,回収データが目標サンプルサイズに到達しなかったため,再度実施することとなり,その回収データも含めて現在解析中である。
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