研究課題/領域番号 |
20K14191
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 北翔大学 |
研究代表者 |
入江 智也 北翔大学, 教育文化学部, 准教授 (90787730)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 精神的健康 / 大学生 / 学生相談 / 認知行動療法 / アプリケーション / 行動活性化療法 / テクノロジー / スマートフォン |
研究開始時の研究の概要 |
大学生の精神的不健康は社会経済的損失を引き起こす。一方,精神的に不健康な大学生はプログラムにアクセスしにくいという問題に直面している。本申請課題は利用されやすいプログラム形態をレビューおよび調査によって明らかにし,スマートフォンを媒体とするプログラムの開発と効果検証を行う。アクセスしにくい大学生を対象とすることで,これまで得られなかった潜在的なニーズのある大学生の介入データを得ることができる。また,幅広く精神的健康を促進するスマートフォンを用いたプログラムは海外にも存在しないため,大学生支援に限らず,心の健康増進を目指す他分野への活用にも拡大し得る研究課題である。
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研究成果の概要 |
本研究は、大学生の精神的健康の促進を目指して、モバイル端末を用いた心理療法に基づくプログラムを開発し、その効果検証を行うものであった。 調査やレビューの結果から、モバイル端末を用いたヘルスケアアプローチのうち、大学生はアプリケーションに基づくプログラムを好むことが明らかになったため、webアプリケーションをベースとした、心理療法アプリを開発した。なおアプリのコンテンツは先行研究を参照し、短期間で十分な効果を発揮することが期待される、行動活性化療法に基づくものであった。効果検証の結果、アプリは大学生の精神的健康の促進に十分な効果を有することが認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
半数近くの大学生が悩みを抱えている一方、大学におけるメンタルヘルスサービスである学生相談室を利用する大学生の割合は5%程度であることが知られている。本研究で開発したアプリは、学生相談室を利用することにためらいのある大学生にも提供可能なサービスであることから、現代の大学におけるメンタルヘルスサービスが抱える課題である、来談率の低さに対して、その解決の一助となるといえるであろう。
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