研究課題/領域番号 |
20K14194
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
田中 佑樹 和洋女子大学, 人文学部, 助教 (40846771)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ダルク / 薬物依存 / スティグマ / ピアサポート / スタッフ / 認知行動療法 / セルフ・コンパッション |
研究開始時の研究の概要 |
本邦における薬物事犯の再犯率の高さを背景として、社会内における薬物依存者に対する改善支援(社会内処遇)の充実が急務とされる。しかしながら、社会内における中核的な支援機関の1つである「ダルク」の利用によって心理的回復に至る者は必ずしも多いわけではないという課題があげられる。そこで本研究においては、ダルクの利用による心理的回復を左右する個人差要因を検討したうえで、ピアサポートとしてのダルクの施設特性に即した、薬物依存者の心理的回復を促すための認知行動論的支援プログラムを開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本邦における薬物事犯の再犯率の高さを背景として、社会内における薬物依存者に対する改善支援(社会内処遇)の充実が急務とされる。しかしながら、社会内における中核的な支援機関の1つである「ダルク」の利用によって心理的回復に至る者は必ずしも多いわけではないという課題があげられる。以上のことを踏まえて、本研究においては、ダルクの利用による心理的回復を左右する個人差要因を検討したうえで、ピアサポートとしてのダルクの施設特性に即した、薬物依存者の心理的回復を促すための認知行動論的支援プログラムを開発することを目的としている。2022年度は、2021年度に引き続き、ダルクの利用による薬物依存からの心理的回復のプロセスに影響を及ぼす要因に関して検討を行った。具体的には、ダルクを利用する薬物依存経験者を対象として半構造化面接を実施し、ミーティングやダルクにおける生活全体に関する経験や考え、そして、それらと薬物依存からの心理的回復との主観的な関係性などを聴取した。2021年度に収集したデータと合わせた分析の結果から、利用者自身が有する薬物依存症やダルクに対するスティグマが心理的回復の妨害要因となっていることが示唆された。そのうえで、ピアサポートに基づく回復支援施設であるダルクの施設特性を踏まえると、支援の中核を担う「スタッフ」をターゲットとしたプログラムの開発が有益であると予測されたことから、その基礎となる新たな調査の準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
過年度において、新型コロナウイルス感染症の流行に起因して研究協力先であるダルクへの訪問ができない期間が発生したことの影響を受けて、データ収集に遅れが生じたため。さらに、インタビューデータの分析に当初の想定以上の時間を要したことに加えて、得られた結果から追加の調査の必要が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
過年度の研究の結果から、ダルクにおける支援の中核を担う「スタッフ」をターゲットとした追加の調査を行う必要が生じたため、2023年度に実施する予定である。また、過年度の研究成果は学会発表を行い、さらに論文投稿を完了することを目指す。
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