研究課題/領域番号 |
20K14209
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
菅原 彩子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 科研費研究員 (50823481)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 摂食障害 / 支援ニーズ / 被援助志向性 / 非受診患者への支援 |
研究開始時の研究の概要 |
摂食障害では、支援が必要だが専門機関に繋がっていない非受診の患者や家族が大勢いる可能性が示唆されている。したがって、非受診の患者と家族が支援に繋がるために、支援ニーズを解明することが、摂食障害の治療支援における喫緊の課題である。本研究では、アンケート調査等を通じて、病院を受診していない摂食障害患者や家族の支援ニーズを解明し、受診を促すために必要な情報を発信する。
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研究成果の概要 |
摂食障害患者の受診を促す要因の解明を目的にWebアンケート調査を実施し,被援助志向性が受診行動に与える影響と,未受診者や受診中断者が病院受診の際に求める情報・支援を検討した. 回答者は患者264名,家族115名で,患者の病型は神経性やせ症155名,神経性過食症98名,過食性障害45名,回復74名,不明7名であった.患者の被援助志向性では通院状況や病型における有意差は認められなかった.未受診者では,近くの精神科・心療内科の情報へのニーズが高く,受診中断群が他の2群よりニーズが高い項目は1つもなかった.本研究の知見を踏まえ,今後も未受診者や受診中断者を医療につなげるための研究を重ねる必要がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では、厚生労働省による「摂食障害治療支援センター設置運営事業」と一般社団法人日本摂食障害協会が中心となり摂食障害患者や家族の支援や治療支援体制の拡充にあたっている。本研究で得られた摂食障害患者の未受診や受診中断の理由や、未受診者や受診中断者が病院受診の際に求める情報・支援、これら団体の活動にとって有用な情報になりうると考えられる。
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