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治療可能性のある指標を用いたうつ病の対人関係療法の効果予測:個別化医療に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 20K14224
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

今井 理紗  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (30769336)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2021年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード対人関係療法 / 炎症反応 / うつ病 / 併存精神疾患 / 精神療法 / 炎症
研究開始時の研究の概要

一部のうつ病患者は既存の治療で改善せず、新規治療開発は急務である。対人関係療法はうつ病への効果がメタ解析で実証された確立した治療であるが、改善しない患者もいるため治療可能な治療抵抗因子を同定することが必要である。本研究では、うつ病の対人関係療法において、治療可能性のある指標である炎症マーカーや併存精神疾患群の数が治療反応を予測するかを調べる。本研究によって介入可能な治療抵抗因子が同定できれば、炎症に対しては運動療法や薬物療法の併用、併存症に対しては薬物療法の併用や修正版の対人関係療法など、治療抵抗因子に応じた個別化医療の開発に繋がる。

研究実績の概要

うつ病の患者に対人関係療法を計16回施行した際に、炎症反応(インターロイキン6、腫瘍壊死因子α、C反応性タンパク)や併存精神疾患群数(不安症、心的外傷後ストレス障害、摂食障害)が治療効果の予測因子となっているかを調査するという目的の研究計画書を作成及び倫理審査委員会の承認については、前年度までにすませており、リクルートも開始していた。一方で、令和2年度は新型コロナウイルス感染症が流行し社会的な問題となり、当初はウイルスの安全面などが 未知数であったことや、緊急事態宣言の発令もあり、リクルートを一時中断した。感染の状況がおさまり次第、リクルートを再開する予定であったが、現在まで予測が難しい状況が続いていた。

また、併存精神疾患と治療反応性について調べるため、抑うつエピソードを呈している入院を開始した患者において治療反応と併存精神疾患との関連を調査した結果、併存精神疾患の数はうつ症状の変化を予測していた。また、併存精神疾患の数は特に感情面(喜びの喪失、落涙、苛立ち)の改善の変化を予測していた。 この結果は、もともと感情が回復しにくいために併存精神疾患が増えていったという可能性や、もしくは併存精神疾患の症状が重なることによって感情が回復し にくくなったなどの可能性が考えられる。この研究の結果からすると、治療抵抗例の患者で併存精神疾患が多い患者に対しては、併存精神疾患を治療して減らすか、もしくは感情に対してより効果的な治療法が開発されると治療できる可能性がある。この結果は英語論文としてまとめ、現在投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2022-12-28  

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