研究課題/領域番号 |
20K14226
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 福島学院大学 (2022-2023) 北海道医療大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
河村 麻果 福島学院大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60824175)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 作業同盟 / 治療同盟 / 認知行動療法 / 心理師養成 / 公認心理師 / 治療関係 / スーパービジョン / セラピスト教育 / アライアンス / 訓練プログラム / CBT / SV / セラピストトレーニング / 同盟破綻 / セラピスト訓練 |
研究開始時の研究の概要 |
精神保健を支える中軸的な心理療法である認知行動療法(以下CBT)をより多くのクライエントに対して,より効果的に提供するため,CBTによる臨床実践を行うセラピストを対象に,クライエントとの治療的な関係を向上し,改善するための訓練プログラムを開発する。そのため,治療関係の質を測定する尺度であるWAI-SR(short revised version of Working Alliance Inventory)の日本語版を作成し,開発した訓練プログラムの訓練効果を検証する。そして,CBTを効果的に実施することのできる人材の養成方法を確立し,わが国のCBTのニーズに応えられる人材の確保に貢献する。
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研究実績の概要 |
同盟関係の破綻に気づき修復するための訓練プログラムを作成し,そのプログラムを精緻化するための研究を実施した。その中間の成果については,2022年度の 認知行動療法学会でポスター発表やシンポジウムの中で公表した。その最終成果については,2023年度内にBMCPsychologyに投稿し,現在審査中である。また,認知行動療法セラピストを養成するための訓練要素について展望し,その成果を含大学院大学の紀要に投稿し,公表した。訓練プログラムの測定指標についても現在日本語版を作成している途中であり,翻訳は全て終え,海外の研究者から日本語版作成におけるコンサルテーションを受けている。さらに,CBTセラピストを対象とした同盟関係の質を向上するための共感・傾聴の仕方についてCBT学会に所属するスーパーバイザーを対象としたデルファイ調査を実施した。 その成果をまとめ2024年1月に認知行動療法研究に投稿した。現在は審査中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
指標の作成に関して海外の研究者からコンサルテーションを受けていたが,海外の研究者の異動などに伴い連絡が途絶え,中断していたために予定よりも遅れた。それに伴い,最終年度にに実施する予定であったランダム化比較試験による同盟の質向上のための訓練効果の検討が今年度に持ち越しになってしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
海外の研究者との連絡がこの4月についたため,再度コンサルテーションを受けアライアンスの測定指標の観察者版を今年度内に作成する予定である。 また,訓練プログラムの効果検討のための介入を8月~9月にかけて実施し,効果検討を行う予定である。その研究成果の報告も子年度中に実施する。
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