研究課題/領域番号 |
20K14228
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 (2021-2023) 上智大学 (2020) |
研究代表者 |
島崎 崇史 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20735170)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | メンタルヘルス / プロモーション / 行動 / ストレス / 健康格差 / 個人 / 社会 / 介入 / ウェルビーイング / 社会的要因 / マネジメント / 健康教育 / 一次予防 / 予防 / 健康無関心層 / 行動変容 / メンタルヘルスプロモーション / セルフエフィカシー / 阻害要因 / 雇用格差 / 健康増進 / 自助方略 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、社会階層や生活状況により生じる「心の健康格差」を、メンタルヘルスプロモーション行動(ストレス反応を低減し、心の健康増進、メンタルヘルス不調の予防に貢献する行動)の実施により是正するための支援ツールの開発および効果検証をおこなう。 健康格差の問題では、最終的な結論が社会に向けた政策提言であることが多い。しかしながら、社会や制度の好ましい変化は緩やかであり、その間にも多くの人々が心の健康状態を悪化させている。社会の変化に期待する一方で、自助という形で一人一人が与えられた生活環境の中で心の健康増進に貢献する活動を開始・継続・習慣化する支援ツールの開発は意義深いと考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、メンタルヘルスプロモーション行動(身体活動、文化的活動、コミュニケーション、リラクセーション、援助・支援活動、新規活動への興味・参加、集団への所属)の影響要因の特定、社会的な要因の影響によりメンタルヘルスプロモーション行動を実施できていないリスク層の特定、およびリスク層を対象とした行動変容プログラムの開発と評価、であった。一連の7つの研究によって、メンタルヘルスプロモーション行動実施に影響を与える個人・環境要因、および非実施層の特徴が明らかになった。また、ワークブックおよびeラーニングによる介入の有用性と限界点が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては、メンタルヘルスプロモーションに関する基礎・実践研究をおこなった点にある。これまで、メンタルヘルスの不調に対しては、ストレスチェック制度をはじめ早期発見・早期治療を意図した二次予防的な取り組みに力が注がれてきた。一方、本研究では、心の健康に対する健康増進・発症予防、すなわち一次予防的に着目した点が意義深いと考えられる。 社会的意義としては、個人が毎日の生活の中で「自助努力」として積極的に心の健康増進をおこない、将来的に心の健康格差を是正するための支援ツールを開発し効果検証をおこなった点にある。
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