研究課題/領域番号 |
20K14235
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
大屋 藍子 同志社大学, 心理学部, 准教授 (60781573)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 肥満症 / セルフマネジメント / 心理支援 / アセスメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,まず肥満症者のセルフマネジメントを促進する心理社会的要因を明らかにし,その結果を元にアセスメントシートを作成する。そして,それが肥満症者のセルフマネジメントに対する効果と社会的妥当性を有するか検証を行う。
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研究実績の概要 |
肥満症の治療の成功は、患者の健康的な食事・定期的な運動といった生活習慣のセルフマネジメントにかかっている。さまざまな心理社会的支援の効果が検討されてきたが、セルフマネジメントの形成と長期的な維持は困難であることも多く、治療を開始した肥満者の半数が治療を離脱すること(Dalle Grave etal.,2005)、減量に成功した者のうち半数が5年で元の体重に戻ること(Thomas, 1995)がわかっている。 当事者の健康行動を強化するためには,治療者の共感的な対応、的確なアドバイス、減量の成功、家族や知人からの褒め言葉といった様々な関わりが必要である。しかし、実際には、患者のどの行動に対し、いつどういった報酬が必要か、また、それをいつフェイドアウトするか等については明らかでない。 したがって、本研究は、いかなる援助が肥満症者のセルフマネジメントの形成・維持を可能とするかを学術的問いとして設定し、心理支援システムの構築に取り組むものである。本研究は、肥満症者のセルフマネジメントを促進するためのアセスメントシートを開発する。そのために、研究1で少数の肥満症者を対象にセルフマネジメントを促進する心理社会的要因の仮説を立て、研究2で対象者を増やして仮説の検証を行う。そして、研究1・2の結果を元にアセスメントシートを作成し、それが実際に肥満症者のセルフマネジメント形成・維持へ効果があるか研究3にて検証を行うものである。 2022年度は新型コロナウィルス感染症の影響により、参加者募集を停止した。また,研究中断期間があり,代わりに分析手法に関する研究を行ってきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
肥満症患者における新型コロナウィルス感染症のリスクを鑑み,参加者募集を停止していたため。また,研究中断期間があり研究実施者が研究に従事できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は,対象者を募集しデータ取得を実施する予定である。短期間で実施することも念頭に,オンラインツールの活用も検討する。
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