研究課題/領域番号 |
20K14240
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 神戸親和大学 |
研究代表者 |
古川 心 神戸親和大学, 文学部, 准教授 (90760661)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | グループPCIT / 子ども虐待・マルトリートメント予防 / 子育て支援 / コミュニティ支援 / グループ親子相互交流療法 / マルトリートメント予防 / PCIT / 親子相互交流療法 / 親子関係支援 / 虐待・マルトリートメント予防 / 発達障がい / 親子相互交流療法(PCIT) / 臨床心理学 |
研究開始時の研究の概要 |
アメリカで開発され、子どもの問題行動や親の育児ストレスの軽減に効果が実証されているグループPCIT(親子相互交流療法)を日本で初めて実施する。 フロリダ大学の開発チーム(Dr. Sheila Eyberg, Dr. Regina Bussing, & Dr. Melanie Nelson)による協力・助言を受けながら、①発達障がい児とその保護者へのグループPCIT日本版を開発すること、それを用いて、②コミュニティレベルにおける発達障がいの子どもとその保護者に対する親子関係の改善とマルトリートメント(不適切な養育)予防を目的とした支援の方法を検討することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、①発達障がい児とその保護者へのグループPCIT(親子相互交流療法)日本版を開発すること、それを用いて、②コミュニティレベルにおける発達障がいの子どもとその保護者に対する親子関係の改善とマルトリートメント(不適切な養育)予防を目的とした支援の方法を検討することにある。 日本の文化を考慮した修正が必要なことに加え、研究実施期間中、2020年から続いた新型コロナウイルス感染症の流行による影響により、対象者のリクルートやプログラムの実施の方法についての検討が求められた。2021年度は上記の検討点を踏まえた修正を行い、2022年度には、グループPCITを2回実施し、その有効性が実証されるデータを取得することができた。 2023年度はさらにプログラムの実施を重ね、結果として子どもの問題行動・養育者の育児ストレスの減少がみられた。また、養育者からは親子関係の改善や育児への自信の回復が報告され、プログラム参加への満足度調査では、非常に高い結果が得られた。今後、地域の公共機関での実施も決定しており、コミュニティレベルにおける予防的支援として継続していきたい。 また、グループPCITの展開として、日本の母子生活支援施設でのグループPCITに関する国際共同研究の研究代表者として、本研究の知見を活かしたプロトコルの開発等を行った。 本研究の成果について国際学会(ABCT [Association for Behavioral and Cognitive Therapies)] 57th Annual Convention)および国内研究会(第13回 PCIT & CARE合同研究会)での発表、論文執筆を行った。
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