研究課題/領域番号 |
20K14255
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 福井大学 (2022) 京都大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
山下 雅俊 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 特命助教 (50828928)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 中枢性疲労 / トリプトファン / 脳機能 / 社会的ジェットラグ / セロトニン / キヌレン酸 / ジェットラグ / モノアミン代謝物質 / 不登校 / 白質 |
研究開始時の研究の概要 |
中枢性疲労(精神性疲労)は脳神経系を主体とする疲労現象であり、慢性疲労症候群の病理状態と関係する。本研究の目的は、中枢性疲労を伴う不登校生徒の分子神経メカニズムを明らかにすることである。そのために、不登校生徒と健常生徒によって疲労物質や脳機能がどのように異なるのかを、尿中のトリプトファン、認知処理中の脳活動、脳体積に関して調べ、これらの指標の相関的な関係性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
不登校傾向児の中枢性疲労とそれに関係した分子神経機序を明らかにするために、不登校傾向児と通常登校児の尿中トリプトファン、5-ヒドロキシインドール酢酸(セロトニン代謝産物)、安静時fMRI課題中の脳活動、脳構造を比較する実験をおこなった。その結果、不登校傾向児の中枢性疲労の引き金には末梢のトリプトファン含量の増加が関連することが示唆された。さらに、不登校傾向児の中枢性疲労状態は楔前部の萎縮に強く影響し、それに関連したネットワークや認知機能にも影響を及ぼす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的特徴は、生化学と認知神経科学の方法論を用いて、不登校の中枢性疲労に関する分子神経機序を明らかにすることを目指している点である。このような従来にない独創的なアプローチにより、非侵襲性に優れた尿指標のトリプトファンが不登校の中枢性疲労の引き金となる可能性を見出し、さらに脳イメージングを組み合わせることで不登校の脳構造の特徴をも明らかにした。このことにより、不登校の根本的理解と疲労し易い病態生理の解明に近づき、教育指導に繋げるための基礎的・科学的知見を提供できると考えられる。
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